FGO×トッキュウジャー コラボ妄想

……お前みたいなやつが、俺に何の用だ。

──お前の望みを言え。
──どんな望みも叶えてやろう。

……望みか。

人が希望し、夢見、祈り、想像する力。
イマジネーションと総称されるそれは、人が絶望の闇に立ち向かうための最大の武器になる。

──俺が最後の希望だ。
──ようやく俺にも夢が見つかった。
──ディケイドの物語は、ここから始まる。
──こうすれば、手に入ったんだ。

輝かしい何かを、己のもとに掴み取った英雄たち。
彼らは純然たるイマジネーションの化身。

──俺だって、違った自分になれたんだ。
──宇宙、キターーー！！
──自意識過剰な正義のヒーローの復活だ！
──人の記憶こそが時間なんだ。

例によって前触れなく駅と化したカルデア。
IDカードは定期券に。食堂では面白がったサーヴァントたちによって駅弁が販売されるようになり、管制室はレールの敷かれたプラットホームへと様変わりした。

だが、それだけだ。
外観が変わっただけで、施設機能にはなんの影響もない。
そもそも、こんな僻地に路線が開通しているはずがない。そのはずだった。

だが、現実は往々にして、強いイマジネーションの前に破られる。

──俺には見えてる。お前に勝ってる俺たちが！
──ここが俺の死に場所か……。

色とりどりのイマジネーションが束ねられ、虹のレールが描かれる。
無数の光が路線を繋ぎ、風を切って汽笛の音が聞こえてくる。
君には見えるか、虹の列車、レインボーラインの烈車たちが。

それは、ちょっとした旅へのお誘い。
過酷な戦いに身を投じる者たちへの、ささやかなプレゼント。

……あれは星を集める天文台か。すげえな、キラキラしてるぜ。

……なあ、じゃあ、あの星たちの真ん中で、今にも消えそうなキラキラは、なんだ？

果てしない線路の向こう側、輝いているものはなんだろう。
ドキドキ経由の列車に乗って、確かめに行こう！

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Fate/Grand Order × 烈車戦隊トッキュウジャー コラボイベント

英霊振替輸送 カルデア・ステーション
〜線路はつづくよどこまでも〜
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まもなく、烈車戦隊が参ります。
お乗り遅れのないよう、ご注意ください。