ポケモンSV S5 【シングル最終83位 レート2106】ツツミアマガ対面サイクル
1.構築作成経緯
一貫性の取りやすい水技を高火力で叩き込むことができる眼鏡テツノツツミと、行動保証のあるカイリュー・ミミッキュなどに対して比較的後出しが安定するアーマーガアから構築を組み始めた。テツノツツミを使う上で障害になるSブーストハバタクカミを流すことができ、相手の選出把握・全体的な削りを行うことができる回復実ディンルーを採用し基本選出とした。
高火力でこちらのサイクルを破壊してくる厄災やパラドックスポケモンに対して、広い技範囲と高火力の先制技で縛りに行ける3ウェポンカイリュー、神速カイリューに対してめっぽう強いHBブーストハバタクカミを対面駒として採用し、低火力高耐久のポケモンに対して圧をかけていく身代わりテツノドクガを最後に構築を完成とした。
2.個体紹介
⭐︎テツノツツミ 水テラス
・調整意図
最速CS
余りb
環境ほぼ最速から高打点で通りの良い水・氷技を打てる化け物。起点作成ディンルーを狩りにきたカイリュー・パオジアン・ミミッキュに対してクイックターン→アーマーガアに繋ぐことで行動保証権を奪い、型の判別をしていた。
相手の起点作成ディンルーに対してはドロポンを打つか、フリーズドライを打つかが毎回択になっていたが、相手パーティにテラス無しでは弱いポケモンがいるかどうかで技選択をすると気持ち勝ちやすい気がする。
ドロポンの命中を許容出来るかで採用の有無が決まるが、ほとんど上から動く関係上、試合を決める運要素がドロポンを当てるorフリドラ・冷ビで凍らせるの2パターンになり、2回ドロポンを当てれば勝ちという状況を作れば勝率64%は確保できるので、使い得なポケモンだと感じる。
⭐︎アーマーガア ノーマルテラス
・調整意図
H:最大
B:最大効率
D:余り
個人的MVPポケモン。物理受けかつブーストハバタクカミに対してそこそこ仕事ができる点で採用した。環境に飛行orノーマルテラスのカイリューしか殆どいなかったため、鉄壁がなくても問題なかった。
サーフゴーや炎高打点(テツノドクガ、イーユイ)、水ロトムに対して大きな隙を見せるので、居座らせて受け切るよりかはあくまでクッションとして採用し、テツノツツミの一貫を作るサポートをさせることを意識していた。
また、パオジアン・セグレイブが電気テラスで突っ込んでくることも多くカイリューでいなしていたが、並びとして対策することを来季への反省としたい。
ノーマルテラスの理由は、ハバタクカミやスカーフサーフゴーとのラスト1vs1になった時に、ゴーストを透かせるためで、実際に活きる場面もそこそこあった。
⭐︎ディンルー 水テラス
・調整意図
H:回復実最大効率の3nかつカタストロフィ意識の4n+1
HD:眼鏡ハバタクカミの妖テラスムーンフォースを93.8%で耐え
S:同族意識(したが、ほとんど負けていた)
AB:余り
史上最強ポケモン(らしい)。起点作成ポケモンにテラスタルを切るのが好きではなかったが、裏にテラスタルを切らなくても強いポケモンを置くことで、相手の使いたくなかったテラスタルを使わせることもできるのでき、ゲームプランを崩すことができる。
起点作成の段階から相手のどのポケモンをどれくらい削り、こちらのポケモンを通せるかを意識しながら使えればかなり強いと感じた。
ブーストを持ったハバタクカミ、テツノツツミを一度流すことで、こちらのハバタクカミの起点にしていく為、Dに厚く振っている。
パオジアンやイーユイの炎技意識で水テラスにしたが、これも構築によって変えた方が良いと思う。
⭐︎カイリュー ノーマルテラス
・調整意図
A:ぷっぱ−1
S:1段階上昇で最速ガブリアス+3
H:余り
構築上、羽休めで粘る展開にはならないと考えて逆鱗を採用した。少し耐久に振りながら、ミラーで先に動けるように努力値を振り分けた。
最終日付近にはカイリューが使用率トップだったが、ステロを撒くより対面的に殴ってくることの方が多かった。
厚底ブーツである必要も薄い気がしたが、他に持たせたい持ち物もなく、持ってるだけで選出の選択肢として入ってこれるので結果として正解だった。
コノヨザルのステロ展開を止める術が無かったので、あえて先発に出しお陀仏してもらうこともあった。
⭐︎ハバタクカミ 妖テラス
・調整意図
H:8n-1
HD:ハバタクカミのムーンフォース→こちらの瞑想後のムーンフォースを確定耐え
B:最大
S:最速ガブリアス+2
C:余り
神。
今季はこいつの型が多すぎて選出段階で判別できず、苦しめられた。瞑想・蝶舞の積み合いで有利に立てるよう、サイコショックを採用したおかげで、天然がいない受けループにもまあまあ勝率が良かった。
神速カイリューには強いが飛行テラバカイリューに弱い点が甘える型との違いで、詰ませ性能はこちらの方が高いため、好みでブーストエナジーを持った型は2分していくと思う。
テラスタイプはムーンフォースの打点を上げるため妖にしたが、あらゆるタイプでも強いが出ると思う。
このルールでも相変わらず強いため、来季も色々な型に触れていきたい。
⭐︎テツノドクガ 草テラス
・調整意図
S:最速100属抜き
HB:テラス時キョジオーンの4振り塩漬けを身代わりが確定耐え
CD:余り
キョジオーンやチオンジェンなどのめんどくさい相手に勝てるように採用したが、今一つだった。
中途半端に素早さに振っているせいで、耐久は微妙で等倍で殴り合う相手に不利をとってしまう。
パーティに入れておくだけで毒ビシサイクルを咎められるので、今後も型を変えながら入れていきたい。
単体の相手に有利を取れるよりも、裏に負荷を与えられることに重点を置いた方が強いと思うので、今後はそれを意識して育成したい。
3.基本選出
①テツノツツミ + アーマーガア @1
(テツノツツミが通せそうならディンルー、通せなさそうならカイリューが多かった)
・ほとんどの相手にはこの選出だった。
・アーマーガアのHP管理に気をつけながら、テツノツツミの着地回数を増やす
②ディンルー + テツノツツミ or カイリュー+ハバタクカミ
・ステロが刺さっていて特殊ポケモンが多い場合の選出(カイリュー、炎タイプ、氷タイプ、襷持ちが4体以上)
・ディンルーは目の前の敵を削ることもだが、相手の選出を見ることも意識する。
③ハバタクカミ + テツノツツミ + テツノドクガ
・受けループや面倒臭さ相手が多い時の選出
4.所感
レート2,000まで上げた構築があまり強くなかったので、急遽、最終日の19:00に構築を作った。そのため、練度を上げるまで少し対戦数がかかり、最終日でレートを100近く盛ることは出来たが、構築の改善までは至らなかった。
目標にしていた2桁と2シーズン連続の2,100を達成出来たので自分的には満足している。
最上位を目指すにあたって、①事前に高いレートであること(2,050くらい)②前々から構築を考えておき、最終日に自信を持って臨むこと、が重要と理解したので次回はそれを心がけたい。
対戦していた皆さん、ありがとうございました。
要望があれば、レンタル公開します。
※要望あったのでレンタルパを追記しました。
また、耐久調整も一部修正しています。