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夏至 ~微かな変化~
今日は夏至。一年で昼が最も長く、夜が最も短い日です。
易では、陽の中、一番下に陰が射しこむ組み合わせで、夏至を表します。
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一番下に生じる変化というのは、目には見えない、気づかないくらいの変化です。
実際、日が長いのは夏至がピークですが、照りつける太陽は夏に向けてむしろ強さを増していくように見えます。
でも、一番下の見えないところではすでに陰が生じていて、明日から少しずつ少しずつ日は短くなっていく。
季節は必ず巡り、毎年同じように冬至や夏至が来るので認識できますが、易の考え方に触れると、次の変化への兆しというのは体感よりもずっと早く来るものなのだと感じます。
何かが上り調子が続いてピークに達する頃というのは、転換点に差しかかっているということに気づきにくいものです。時が過ぎてからあの時がピークだったと気づいたり、後から振り返ってあそこが転換点だったんだなと認識したり。
そんな微かな変化の兆しを捉えようとするのが、易。それはまるで「蝶の羽ばたき」に耳をすませるようなものかもしれません。微かな変化を見ようとする、きめ細かな目。
実際に物事の変化の兆しを捉えるのは難しいものですが、目の前のことだけではなく、常に少し先を見る目を持とうとすることの大切さを易は教えてくれるように思います。
易は冬至を一年の区切りと考えるので、夏至はちょうど後半の始まりです。一つの区切りを感じながら、後半の時間を大切に過ごしたいと思います。
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