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変化するプロテイン【アミノ酸スコア100】だけを基準にして大丈夫?

栄養学はここ数年で劇的に変化をしています。

良質なタンパク質源であるプロテイン。

プロテインの基準も変化しつつあります。


変化するプロテインの基準

・アミノ酸スコア
・DIASS(消化性必須アミノ酸スコア)


アミノ酸スコア

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プロテインを選ぶ時の基準として、よく見るのが『アミノ酸スコア』

【アミノ酸スコア100のものを選ぼう!】

こういった宣伝をよく見ると思います。

そもそもアミノ酸スコアとは何をあらわしているのか。

アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸の充足率をあらわしたものです。


アミノ酸の種類

・必須アミノ酸
・非必須アミノ酸

必須アミノ酸

体内で合成できないアミノ酸。

だから食品など外から摂る必要があるアミノ酸。

非必須アミノ酸

体内で合成できるアミノ酸。

アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸が1日必要量が足りているかという指標になります。

簡単にいうと『アミノ酸桶の理論』になります。

アミノ酸バランス

出典:味の素

必須アミノ酸はバランス良く摂らないと、体内で効率良く利用されないよ、という話です。

この必須アミノ酸をバランス良く摂れるよをあらわしているのが、アミノ酸スコアであり、アミノ酸スコア100は必須アミノ酸が必要量摂れるよということになります。


DIASS(消化性必須アミノ酸スコア)

これは摂った必須アミノ酸がどれだけ消化吸収されるかの補正をかけて算出した、良いタンパク質を見分けるための指標になります。

・アミノ酸スコアは必須アミノ酸が摂れる量
・DIASSは摂った必須アミノ酸がどれだけ吸収されるかを考慮した指標になります。

DAISSが高いタンパク質

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出典:ターザン

同じアミノ酸スコア100でも、DIASSはそれぞれ違います。

プロテインでいえば、ホエイプロテインや卵白プロテインの消化吸収が良いということになります。​


ここで注目してもらいたいのが、タマゴ🥚

ボディビルダーもタマゴを良いタンパク質源として摂ることが多いようです。

タマゴは安くて美味しくて調理も簡単で、『アミノ酸スコア100』・『DIASS:1.13』の良質なタンパク質です。

でも実はそれだけではなく、タマゴの黄身には微量栄養素も多く含まれています。

微量栄養素とは5大栄養素(タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラル)の他に身体に中で働く栄養素たちのこと。

タマゴには鉄・亜鉛・リンなどの微量栄養素も含まれているので本当にお得なタンパク質となっています。


タマゴが『良いタンパク質』として人気になった理由

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タマゴはコレステロール値の高い食品です。

以前は「タマゴを食べ過ぎるよコレステロール値が高くなるよ」と言われていたのですが、この説がFDA(アメリカ食品医薬局)の調査で「食品中のコレステロール値とそれを食べたことによるコレステロール値の上昇には相関性はなし」と発表されています。

つまり、コレステロール値の高い食品を食べても、人の血中コレステロール値が高くなることはないということが判明したのです。

人は『タマゴをたくさん食べちゃダメ!』説を長い間信じていたのに、あっさり否定されてしまったのです。

これが良いタンパク質としてのタマゴ人気の始まりです。

日本のような衛生管理に厳しい国では、タマゴは生でも食べられ、スーパーやコンビニでも買うこと出来て、しかも安いというスーパーフードです。

日本ではあまり見ない、アサイーとかココナッツオイルなどがスーパーフードとして注目を浴びていますが、タマゴこそスーパーフードです。


これからのタンパク質の指標はDIASSも考慮に入れて選ぶ時代。

タマゴはおすすめですよ。

参考資料:たんぱく質の品質の解釈(国際酪農連盟日本国内委員会)

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