2018年12月14日(金曜日) 日記14日目

 眠れなかったのでベッド上でスマホを見てしまうという、不眠の悪循環を繰り返している。今日は一日中 Vtuber (3Dモデリングや2Dキャラクターに模して)のことばかり見ていた。
 Vtuber にもいろいろ居て、放送する度に生配信で2万人集めるようなVutber がいたり、収益化が実現して初めての放送で数万円の金額が振り込まれる Vtuber がいる傍ら、早朝にひっそりと配信している Vtuber もいる。
 普通人が多く見ている時間帯に配信するのが、Vtuber として知名度を得て視聴者数を得て、収益を得るためには必要な事のように思われるが、実際のところは、いろいろな Vtuber がいろいろな時間で雑談配信やゲーム実況配信をしている。
 結局は生身の人間が自分の時間でやりたいように配信しているのと変わらず、Vtuber もその呪縛からは抜け出せてないように思う。
 もちろん独自のコンテンツとして、youtube 全体の視聴者数の多い時間帯に生配信をする Vtuber たちもいるのだけれど、今度はオンタイム視聴者の奪い合いという、より激しい数字の戦いに身を投じることになるので、もはや Vtuber だろうが生身の人間だろうが関係ないですね。結局、面白い人に人が集まるという残酷な現実がそこにはあります。
 Vtuber は普通では気づけなかった面白い人たちをネット上に引き上げることができた文化だと以前に言われていましたが、しかし面白い人たちがネット上に増えれば、その中で差が生まれて争いが起きるのは仕方ありません。
 その争いで負けてしまった人は、現実上では面白いとは思われずネット上では面白さで負けた人となってしまうのでしょうか。だとしたらそれはバーチャルリアル関係なく残酷な現実ですね。
 Vtuber になろうとする人はくれぐれも気を付けてください。当たり前ですが、初めは誰も貴方の事を見てくれません。現実と同じように、誰かとやりとりしながら自分を面白い人間のように見せる工夫をして、ある程度のファンを付けてから本当の戦いに臨むといいかもしれませんね。頑張ってください。
 話がずれました。なんとなく眠れなったのでyoutubeを見ていたら、視聴者数一桁の Vtuber の生配信を見つけたので、配信を見ながら Vtuber にコメントを送っていた。それは本当にたわいもない話で、ネット上の流行語のモノマネをVtuberがして、その出来についてあれやこれやいうだけの30分だった。
 こういう文字と音声のやりとりを向こうはパソコンの前で、そして私はベッドの上のスマホでしているわけです。しかも早朝に。
 この文章だけを見ればその時間が全く不毛なことは間違いないと思いますが、その時の30分間は彼女(これもしょうもないですけど、女性の声がする Vtuber の配信を見る事が多いです。男っていつも下心ありますよね)にとっては、なんとか無言の時間を作らないように頑張っていたように思います。
 一人でパソコンの前で喋るのは大変なことだと思います。しかも、そこまで反応してくれる人がたった2~3人という、コメントの反応も数分に一言返ってくるかのような状況で。
 そのような視聴者数が確実に少ない時間での配信が その Vtuber にとって何かのプラスになるかはわかりませんが、あの時間たまたま眠れずにいた私とそのVtuberとの時間が合致してしまったことは確かです。
 私は Vtuber に確実にコメントが読んでもらえる立場を利用してコメントを出し、そして彼女はコメントによって話を膨らまして時間を埋めようとする。不毛な時間だったことは間違いないと思いますが、私にとっては楽しい時間だったことも違いないです。
 貴方の寝ている間に、そういう他人が作る時間の隙間がいくつもあるんですから、人間の営みは不断であり不思議なものですよね。

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