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イケメンから俳優に変わる時

ものすごく久しぶりに投稿します。
「イケメン」から「俳優」に変わるタイミングについての考察。

さぁ、何の話かというと、またドラマの話です。
4月から始まった「着飾る恋には理由があって」の横浜流星さん、と
前期1-3月で放送されていた「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」の岡田健史さん
が、いまちょうどその過渡期だなと感じるのです。

そう、どちらも誰がどう見てもイケメンです。
でも、イケメンって20代の瑞々しさが発するキラキラパワーが強すぎると
そこで終わっちゃうところもあると思うんです。消費されて終わり、というか。

もちろんそれ自体は尊いことで、絶対に本人にしか出せない価値!ですが、
ドラマなどコンテンツ制作側も「イケメン」として描くから、
端正な顔を崩さずに、セリフを読んでいれば、それで成立するわけです。
ぶっちゃけ、たいして演技力がなくても、ちやほやされちゃいますよね。
クールな役どころ!とか言って。
でもそれは悪いことではなくて、それはそれで彼らの報酬に足る働き、なわけです。
キャーキャー言う人たちがいるんだから。

ただ、それって本人も悔しいだろうし、
年齢が上がるにつれて失われる瑞々しさと、
同じポジションを他の若手が取って代わることもできたりすること考えると、
職業としてはちょっと不安定。

事務所も長く働いてほしいから(本人のためにも)、
舞台やらせたり、映画やらせたり、留学させたり、
まあ、そんな動きがあったりしますよね。
イケメンから俳優に変えるために。

で、前置きが長いですが、
横浜流星さんと岡田健史さんは、
今年ちょうどそんなタイミングかなと思っているわけです。

偶々ですが、共通して、 #着飾る恋 での流星さんも、 #ウチの娘 の岡田さんも、
「一見チャラそうなのに過去に傷があって
ヒロインを支えながらも彼女を好きになっていく」役どころです。
これまでのただのイケメン的な置き所と違う“使われ方”に、「おっ」と思いました。
そんな違う?とお思いの方も多いと思いますが、ちょっと違うんです!
正直、まだまだ全然物足りないけど笑。
こういう役どころで実績残せるか、が
テレビウォッチャー的には見どころなんです。

これまでのただのイケメン枠と何が違うかというと、
わかりやすいのは、笑顔が多いこと。
「無表情クール(笑)」か「張りつき笑顔」ばかり演じてきた若者には
笑顔を意図的に具合・程度を変えて、感情をこめて使い分ける、
もちろん引きつり笑顔なんてダメ、そういう笑顔を使い分けるような演技って
一段階スキルアップが必要なんだと思います。

流星さん岡田さんは、 #着飾る恋#ウチの娘   で
これまで演じてなかった役・感情にトライしているような気がします。
視聴者に、イケメン枠ではなく、その役に愛着を持たせることに
取り組んでいるような気がするんです。勝手に。

そんな取り立てていうこと?と思われるかもですが、
たとえば、アウトレイジ系コワモテ俳優さんたちも
素敵な笑顔を使い分けて、良いお父さんとか善良な人を演じたりしますよね。
(言うまでもなくベテラン俳優陣は、
笑顔だけじゃなく様々な表情を使いこなしているわけですが。)

特に、岡田さんは、昨年の私的・最高傑作MIU404の綾野剛さんの
役柄から大きくインスパイアされた演技プランで
挑戦していたように感じたので、勝手に、すごく勝手に、ほくそ笑んでおりました。

#着飾る恋 はまだ途中なので最後まで見届けたいですが、
売れっ子なのでまたいくつかの作品に出ると思うので
勝手に、今年の二人にはとっても期待しております。

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