裁判が終わりました

 昨日、裁判が終わりました。
 大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反。

 現行犯で逮捕された大麻と覚醒剤の所持の罰則がそれぞれ5年以下と10年以下。余罪の覚醒剤の使用の罰則が10年以下ということは留置場に備え付けの六法全書で確認してましたが、3つの罪を加算して25年以下という計算になるのか、一番長いものを基準にするのか、あるいは大体相場があるのか。誰に聞くことが出来ず、ずっと不安でした。弁護士さんは恐らく執行猶予は付くだろうが、確実に付くとは言えないと言われていました。

 父親が情状証人として証言してくれました。

 予め留置場で受け取っていた出頭命令書には午後1時15分と書いてあり、当日法廷の前に張り出されていた時間割には私のを含めて各45分ずつ3件の記載がありました。1時15分から3時半まで、同じ裁判官が休憩なしで3件ぶっ通しの審理をするみたいでした。私の裁判以外の2件も薬物事案でした。薬物事案が巷で多く発生しているのか、あるいは似たような裁判が同じ日に集められるのか仕組みが気になるところですが、私以外の2件はそれぞれ大麻と覚醒剤の単発で私のが一番罪が重そうで憂鬱になりました。

 遅刻すると保釈金を没収されるよ、と留置場を出るとき警察に脅かされたことと、他の人のを傍聴して裁判の流れを見ておこうということで、2時間ほど早く裁判所に来たのですが、他の栽培は行われておらず、法廷前の長椅子で携帯をいじりながら待ちました。

 開廷30分ほど前に両親が到着し15分前に係の人が入室していいと案内してくれました。

 公判での裁判官とのやり取りは恐らく緊張していたからだと思いますが、名前と生年月日、本籍住所を聞かれたことや罪状の認否を確認された事など、断片的にしか覚えていません。

 強く印象に残っているのは3つ。

 後期高齢者の父親が証言台に立って証言をしているのを横から見てとても悲しい気持ちになったこと、証拠品として押収されていた1グラム弱の覚醒剤現物を見せられたとき、あの緊張を強いられている状況下でも使用への欲求がムクムクと頭をもたげたこと、結審のとき裁判官が「懲役1年6ヶ月、執行猶予3年」と言ったのですが執行猶予という言葉が裁判官から発せられるまで胃がキリキリ痛んだことです。

 判決文の言い渡しが終わるか終わらないかの段階で、次の裁判の関係者が後ろからドカドカ入り込んできて、法廷からすぐに出ないといけないような感じになりました。裁判官は本当にほとんど休憩なしで裁判しているのだと思われます。

 次に捕まったら確実に刑務所です。そんな事みんな分かっていても欲求に負けて使ってしまう。本当に終わりの無い戦いが始まるんだなあ、と気が重くなる。はー

 保釈から3日で裁判でしかも当日結審だった事、大学時代から大麻を嗜んでいたことを強い常習性とされつつも執行猶予で済んだことは有り難い事でした。

 早く薬物にとらわれなくなりますように。


 今日は1日クリーンでいられました。後期高齢者になっても証言台に立ってくれた父親に感謝。

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