交換日記
小学生のころ、交換日記がだいすきだった。
仲良しの子と交換日記をすることがステータスになっていたあの頃。
きっと3人くらいで交換日記を回していたような気がする。
2日以内に次の人に回すとか簡単なルールを決めながら、まだかまだかと日記帳が回ってくるのを待ちわびた。
交換日記を通じて相手のなんでもない日常を知ることって、普通の友達同士よりも距離が近く感じて心が満たされていたような気がする。
大人になると交換日記なんてすることはなくなった。
ラインとかで頻繁に連絡を取り合えるせいかな。
私は友達とも恋人とも毎日何通もラインで連絡を取り合うタイプではないし、自分の日常について話すのは専ら直接会った時だ。
ラインで文章で伝えても良いのだが、書いているうちに会ったときに直接話せば良いか。となってしまう。
ラインって業務連絡的な感覚があり、交換日記のような何でもない日常をつらつら書くものとは全く別のツールに感じるからだ。
私はいま誰かと交換日記をしたい。
実際の知り合いではなくても、何か共通項のある人と、なんでもない日常の交換がしたい。
花をもらってうれしかったこと、読んだ本がつまらなかったこと、誰かと思いがけずわかりあえたこと、生活習慣が変わったこと。
そのようなことが私は知りたい。
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