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2019年。家族で餅つき。

毎年恒例の永田家の餅つきですが、2019年も無事に無時に終えることができました。

餅つきは夫の実家である、永田家のみに留まらず、私の家族や親戚など、誰でも参加が可能です。過去には、義母の友人や、近所の人も参加していました。私は餅つきに参加するのは6年目。2019年は、初めて前日の準備を手伝いました。

今日は、餅つきの準備から、手のひらサイズの餅ができるまでの流れをまとめました。

■1.もち米

(1)もち米を洗う
15キロのもち米を準備しました。もち米は前日から研いで水に浸します。今回、17時から翌日9時まで、16時間水に浸しました。水に浸す時間が短いと、もち米の芯が残り、美味しい餅が食べられません。

(2)もち米をセイロにセット

もち米は、もち米を蒸す15分~30分前に水から出しておきます。セイロの中に蒸し布を広げ、その上に取り出したもち米を入れます。もち米を入れたら、風呂敷で包むように、蒸し布でもち米を包みます。

(3)セットしたもち米を釜で蒸す

温めていた釜の上に、セットしたセイロを置き、もち米を蒸します。

(余談ですが、この写真どこか変ですが分かりますか?兄からインスタ映え用に写真をお願いされました。この竹では空気が送れません。)

蒸しだして20分~30分程経つと、セイロから湯気が出てきます。30分~40分程経てば、もち米が蒸しあがります。このとき、時間は細かくは計りませんでした。蒸しすぎても問題はないので、湯気を目安にしました。

(4)蒸し上がったもち米を機械に入れる

蒸し上がったもち米は、機械に入れ、米の粒を潰します。昔は機械に頼らず、石臼の中で、杵を使ってぐりぐりと潰していたそうです。永田家の場合、餅をつく量が多く、体力が持たず、もち作りの一部は、機械に頼るようになりました。

■2.石臼(いしうす)と杵(きね)

(1)石臼を洗う

石臼がめちゃくちゃ重たい。大人3人で引きずりながら、所定の位置まで移動させます。石臼は、たわしを使って、お湯で丁寧に洗い、ほこりが入らないように蓋を閉めます。

(2)杵を洗う

杵を丁寧に洗い、杵は前日から水に付け置きします。水に付けておくことによって

・杵に餅が引っ付かないようにする
・杵の木が毛羽立ち、木の欠片が餅に入らないようにする(木が割れないようにする)

ことができます。当日は、ほかほかの餅が冷めないように、お湯に付け替えます。

■3.餅をつく

機械に入れたもち米の、粒の形が無くなったら、石臼に入れます。後は杵で、素早く付いていきます。

餅をつくときは、杵が石臼に当たらないように気を付けます。(木が割れて餅に入らないようにするためです。)

石臼に餅がくっつくのを防ぎ、まんべんなく餅を付くために、餅は小まめにひっくり返し、中央に寄せます。餅は熱いので、火傷に注意してください。

■4.餅を丸める

餅が柔らかくなったら、形を整え、餅を作業台に移動させます。このときも、餅が冷めると固くなり、キレイに丸められないので、素早く丸めます。

出来上がったお餅は、その場であんこやきな粉、大根を付けて食べました。残りは5個ずつラップに包んで、持って帰ってもらいました。

■振り返り・思うこと

2018年餅つきの終わりに、義父がこんなことを言いました。

『もう餅つきは止めようと思っている。お前たち(私たち夫婦)が続けるのは大変だし、今は餅つきをやっている家庭は少ない。無理に続ける必要はない。』

確かに「家の伝統を引き継ぐ」と考えると、荷が重い。実際に私は、永田家の伝統に馴染めず、餅つきを6回中2回、仮病を使ってサボった経験もある。結婚して何年も経つのに、「嫁とは?」「嫁ぐとは?」が未だに分からないことが多い。

だけど、人の優しさを、敏感に感じることはできる。

義父の言葉を聞き、義父と義母のように上手くは出来ないけれど、私ができることで関わりたい。この気持ちから、2019年の餅つきは準備から携わりました。

結果、前日の準備から当日、片付けは、大変じゃなかった。

きっと、人が集まることで、それぞれ「私ができること」でサポートしてくれていたから。私には「伝統を引き継ぐ」なんて、大きなことは分からない。けれど、「想いを繋げる」には、想いに触れ、感じ、自分なりに行動していくことなんだと思う。

今年は、今まで以上に『餅つきをしないと、1年が終わらない』、『餅つきが楽しかった』の言葉が嬉しかった。

2020年もこの笑顔が見られるように、準備、当日をレポートにまとめてみました。

わぁぁーーーー!!が、、、頑張ります!!