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マザーハウスのDMに涙した。

新聞の折り込みチラシ、電車の中の広告、YouTube、看板、メール、チラシ、カタログ。

日常は広告に溢れていますが、どれほど目に留めて見ているでしょうか。

私はほとんど広告を見ていません。たまに目に留まる広告は、気になる商品の①値段 ②新商品 ③新しいサービス 、その程度です。

時間にすると5秒くらいだと思います。

そんな私が、マザーハウスのダイレクトメール(DM)に釘付けになりました。

■マザーハウスとは?

マザーハウスとは、2006年に当時24歳だった山口絵理子氏によって、たった一人で立ち上げたファッションブランド。
『途上国から世界に通用するブランドをつくる』というビジョンのもと、バッグやジュエリーなどのアパレル事業を中心に事業を展開している。バングラディシュをはじめとしたアジア6か国でのものづくり、そして国内外38店舗を展開している。(令和1年11月現在)

■マザーハウスを好きになったきっかけ

5年前、YouTubeで情熱大陸をたまたま見ていたときに、山口さんの存在を知りました。

当時25歳の山口さんは、一人でバングラディシュに行き、自分の目と心で確かめて行動していた姿に、強く心を動かされました。

それまでの私と言えば、小さなことで、いつもウジウジしていましたが、

「こんなに一生懸命な女性がいるんだ。私も頑張ってみよう。」

「勇気を持って、一歩踏み出してみよう」

と思うようになり、何度も山口さんの本やブログを読み、一歩を踏み出す力に変えていきました。

山口さん個人でなく、マザーハウスという会社が大好きになったのは、3年前の、マザーハウス10周年イベントがきっかけでした。

マザーハウスの哲学に触れ、自分の手でモノを作る経験をし、職人さんと関わることで、モノに対する価値観が大きく変わりました。

(マザーハウス10周年イベントの様子)

▼バングラディシュ、ネパールの職人さんと

▼ネパールの職人さんから手作りのうちわを貰ったとき(今でも大事にしています)

▼職人さんとカードケースをつくる

大量生産、大量消費の時代で生きている私は、

「無くなれば(壊れれば)、また新しいモノを買えば良い。」

という考えが当たり前になっていました。

だけどモノの裏側には、想いを込めて作っている人がいることを知り、その人たちと繋がっている感覚になりました。

この頃から、モノに対する意識が大きく変化し、モノを大切にするようになり、モノに励まされるようになりました。

■ダイレクトメール(DM)なのかギフトなのか

先日マザーハウスからダイレクトメール(DM)が届きました。

そこに入ってモノの一つひとつに、作った人の想いが込められていることを感じ、胸が熱くなりました。

同封されていたものは、この5つ。

左から①Xmasオススメの商品のカタログ ②Shizuku(ネックレス)のカタログ③オンラインストアの担当の方からのメッセージ ④「e.」のカタログ ⑤ミニカレンダー

です。なかでも、強く心が動いた3つのカタログとカレンダーについてご紹介します。

■モノの裏側が強くイメージできる

(1)手書きのメッセージカード
きちんとしたメッセージカードと手書きのメッセージ。ほぼA4サイズの紙に誤字なく、びっしりと丁寧な文字が綴られていました。

文の最後には、書いた人の名前が書いています。

ここに書いている人たちが、沢山の時間を使い、メッセージを考え、間違えないようにと、1文字1文字丁寧に書いている。その光景が自然と想像できました。

書き手の想いを感じました。

(2)Shizukuのカタログ
ぷっくり、ふわっとしたカタチのshizukuのネックレス。

10種類の色の中から、2色を自由に選んで組み合せることができます。

Xmas感を強調するのではなく、優しく包み込むようなパンフレットが、とても印象的でした。

Xmasは誰かにプレゼントを贈るだけじゃない。カラーの持つ意味に願いを込め、いつも頑張る自分のためにプレゼントしても良い。そんなメッセージを感じました。

(3)ミニカレンダー 
▼手のひらサイズのミニカレンダー

▼カレンダー立てが、バングラディシュで作っているレザーを使っている

▼レザーを組み立てるとクリスマスツリーが登場!!!!

▼可愛いカレンダーの完成!

小さいカレンダーの中に、バングラディシュの職人さんの姿や、他の国でも活躍している職人さんのイラストを見て、世界と世界の職人さんと、繋がっているような感覚になりました。

マザーハウスの世界観や職人さんの想いを近くに感じ、心が温かくなりました。

■モノには魂が宿っている。

「たった数時間のために、振袖に10万円近く使うのはもったいない!だから行かない!」

11年前、私は成人式に参加しませんでした。

私は4人兄弟で、私立の高校と大学に行ったことに、両親に金銭的負担を掛けてしまっているのではないかと、いつもどこかで申し訳なさを感じていました。

なので、振袖にお金を使わないことは、私なりの親孝行のつもりでした。

それなのに、父は私に成人のお祝いということで、10万円近くする財布を買ってくれました。

父の気持ちが本当に嬉しく、大切に使いました。財布がボロボロになり、小銭入れが破れ、財布として使えない状態になっても約10年ほど使っていました。

高価な財布だったから、使っていたんじゃない。

モノの見た目や機能ではなく、父の気持ちと、成人式という節目という、大切な思い出を大切していたんだ。

マザーハウスのDMをじっくり目を通して、11年前の成人式のエピソードを思い出し、少し涙が出ました。

モノには誰かの想いがある。魂が宿っている。

そんなことを感じられるマザーハウスが、私は大好きです。

わぁぁーーーー!!が、、、頑張ります!!