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篠栗霊場八十八ヶ所をすべて巡りました。

 篠栗霊場八十八ヶ所(以下、お遍路回り)を、ついに巡り終えた。

 ご朱印ブームに便乗して、軽い気持ちではじめたお遍路。全長50キロメートルという距離を想像しなかったし、険しい道のりがあるなんて、知る余地もなかった。私は無知という名の無敵だった。

 道中は、アスファルトだけでなく、山道や

竹やぶの中にも入る。

 けれども、ふだん全く運動しない私にとって、お遍路は苦行のようにかんじた。激しいアップダウンの道のりが、どんどん体力を奪っていく。こんな経験したことがない。次第に笑顔は消えていった。「もう辞めたい…」そんなことばかり考えた。初日と2日目のお遍路について、私は次のように記録していた。

▼初日

▼2日目

 この経験から、「いつか行こう」「歩くのがきつい」という甘えの気持ちを生み、1年、また1年と、行動を先送りさせていた。気付けば3年の月日が経っていた。


 2020年6月。私はお遍路を再開した。自然と「お遍路を回りたい」という気持ちが湧いてきたのだ。

 3年ぶりのお遍路は、景色が変わって見えた。

 辺りを見渡すと、森、山、川。鳥のさえずりや川、風の音が、自然のメロディーのように聞こえる。季節の草花にだって目が止まる。四季折々の草花が、輝いて見えた。空気も当然きもちいい。

 はじめてのお遍路以降、登山やダイビング、川下りなど、自然と遊ぶ機会が増え、五感で自然を楽しむようになっていた。気付けば、はじめの頃、つらい記憶ばかり残っていたお遍路も、次第に楽しんでいる自分がいた。

 お遍路巡りの総日数5日間。ついに八十八ヶ所を巡りおえた。

「正しい道は一つではない。よく考えよく頑張れば、どれも正しい道になる」

 最終日に回ったお寺の黒板に書いていた言葉だ。お遍路をスタートして、3年も経ってしまった。でもまったく後悔していない。それは私にとって、このタイミングでよかったと思えるからだ。コロナ、失業、転職で、心が折れかかっていた私は、たっぷりの自然触れることで、すぐに自分を取り戻した。

 何かの終わりは、新しい自分の始まりだ。新しい1歩を、新しい挑戦を楽しみたい。

わぁぁーーーー!!が、、、頑張ります!!