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令和6年3月議会予算委員会について

お久しぶりです。めっちゃ長いこと記事の間隔があいてしまってすいません。しかも、もう6月も終わろうというのに、3月議会の話で遅くさくって申し訳ないです。
しかし、3月議会は各会派が代表質問を行ったり、予算委員会では膨大な予算書を元に次年度(令和6年度)の予算の使い方が正しいのか慎重に審議する場が予算委員会です。僕も委員の一人として30以上の質問をさせていただきましたが、その主な物だけでもお知らせしておきます。すでにインスタライブでお話しさせてもらったものと同じ内容になりますが、文章でも残しておきますね。

①防災について(避難所等における女性目線の重要性について)
②職員の異動について(ジェンダーによる偏り、残業のかたより、職員応援制度、フェアネスの考え方、などについて)
③4万円の減税と給付について
④マイナ保険証について
⑤重層的支援について
⑥留守家庭児童会の時間延長について
⑦つげさんポイントと介護ポイントについて
⑧空き家の流通について
の8つが質問した中でも主なものになります。8つもあるので簡単にですが、僕の疑問と市役所の回答を記載しておきます。

①防災について(避難所等における女性目線の重要性について)
能登半島の地震が記憶に新しいが、被災地では防災や土木に従事する職員は男性が多く、避難所等で女性目線の対策が遅れ、性被害なども起こっていると聞く。また、貝塚市からも応援職員が言ってくれているがその中にも女性職員がいるがその経験を今後の貝塚市の防災に活かしていくためにどのようなことを考えているか質問。
➡ 避難所の運営や避難そのものについても女性の視点はとても重要と考えており、生理用品やパーテーションなど男性だけでは気づきにくいところもカバーしていきたいとのこと。今後は被災地での経験も研修を通して多くの職員に共有していくとのこと。

②職員の異動について(ジェンダーによる偏り、残業のかたより、職員応援制度、フェアネスの考え方、などについて)
・市役所の仕事において土木や防災、生活保護などは男性が多く、税や保険や市民課などは女性が多い傾向があるように思う。男女が偏ると先の質問のように避難所などで女性視点が失われたり、産育休のタイミングが重なって業務に支障が出たりすることが考えられる。ジェンダーで行く職場が決まっている暗黙のルールなどは存在するのか?
➡そういったルールは存在していないが、たまたまそのようになっている職場も見受けられる。今後はもっと柔軟に配置も考えて行く。

・残業についてもいつも忙しい職場と比較的提示で帰れる職場があるが、残業の時間だけでも応援を募るなどの対策はできないか?
➡今年度より職員応援制度を実施し、残業時においては部・課を問わず希望者を登録し、マッチングすることで負担軽減・平準化につとめている。

・特に若い職員にはフェアネス(公平性)を重視する傾向があると聞く。職務内容や残業時間に大きく偏りがあると不公平感を感じ、組織から心が離れてしまう恐れがあります。また、なぜそこに異動になったのかなどキャリアの意識も持ちにくいと思うが、そのあたりの認識は?
➡公平性はもちろんのこと、キャリア形成を手助けしていくべきも市役所の務めと考えている。希望者には異動の理由を説明する等、職員が不公平感を持たないように努めていく。

③4万円の減税と給付について
令和6年6月より開始される定額減税はかなり複雑な制度である。所得税から引かれる分、住民税から引かれる分、両方合わせても4万円に満たない場合、世帯全員が非課税の場合など様々なケースが考えられるが、市民に混乱なく手続きが進められるように準備をお願いしたいがいかがか?
➡確かに分かりにくい制度であるが、広報、お手紙などを駆使して市民に周知を徹底し混乱の無いように進めていくよう努める。

④マイナ保険証について
こちらも令和6年12月から現在の保険証が廃止され全てマイナ保険証に移行されるが、保険証も2年ほど使えるとか、資格確認書がひつようになるとか様々情報が飛び交っている。こちらの情報も整理して市民に混乱なく手続きが進められるように準備をお願いしたいがいかがか?
➡定額減税同様、広報、お手紙などを駆使して市民に周知を徹底し混乱の無いように進めていくよう努める。

⑤重層的支援について
予算書の中には新事業として各福祉分野で「重層的支援」と言う言葉が沢山出てきているが、重層的支援とはどのような施策のことを指すのか?
➡障害福祉、子ども福祉、生活福祉、福祉総務などの分野でどこも「重層的」との名前が出てきているが、従来から行っている施策も実は沢山ある。しかし、行政の特徴としての縦割りのもと、制度のはざまに落ちてしまう人もいた。例えばヤングケアラーの問題などである。従来の施策をより充実させ支援を行き届かせるための政策であり、国も進めているので、その形の予算となっている。

⑥留守家庭児童会の時間延長について
仕事などの理由で下校時間の後も子ども達を学校に預けなければならない家庭のためにある制度であるが、学校が長期休暇中は通常の開門時間よりも開始時間が30分ほど遅く、預けてから仕事に行くまでの時間も遅くなり困っているとの話を多く聞く。子育てしやすい町を掲げるにあたり、解決すべき課題であると思うがいかがか?
➡課題としては認識しているが、すぐに延長をすることは難しい。人員確保や予算面などをクリアできるよう検討をしていくとのこと

⑦つげさんポイントと介護ポイントについて
令和5年度から貝塚市も地域ポイントを導入し、1ポイント1円でお店で使うことのできる「つげさんポイント」と、1ポイント1円として使うことはできないが健康寿命を伸ばすために効果のある行動をすればポイントがもらえ行動変容に寄与するよう期待されている「介護ポイント」があるが、別システムを使っているため互換性が弱いように思う。そもそも介護ポイントは65歳以上にしか配布されていないためデジタルディバイドの問題もあると思うがそのあたりの対策と今後の展望はいかがか?
➡確かに介護ポイントをそのままつげさんポイントにすることはできないが、介護ポイントを貯めることで参加できる抽選につげさんポイントを景品に加えるなど様々工夫を重ねていきたい。また、高齢者のかたはスマホを苦手としている人も多く取り残し(デジタルディバイド)が無いようにふれあい喫茶などに職員もマメに通って普及に努めるとのこと。

⑧空き家の流通について
空き家にはABCDのランク付けがあり、一番ボロボロで危険のあるDランク空き家やその予備軍であるCランク空き家は、調査を進めたり、所有者に除却を促すなど市役所が動いて日々対策してくれているが、そのまま放置しても安全上特に問題の無いAランクやBランクについては対策が遅れているように感じる。公共が担うべきは危険回避であるので後回しになることは承知しているのが、流通できるうちに流通させるなど人口増を伴った空き家対策も今後必要になってくると思う。ビジネス的なものは公共は苦手であるので官民連携で市役所の把握するビッグデータを提携している宅建協会や全日本不動産協会などと共有し、空き家を活性化させてもらうような施策は考えられないか?
➡言っていることは分かるが、市で手に入れた情報を提携先とはいえ、所有者の承諾なしで共有することはできない。町を歩き調査をすれば各協会でもわかることではあるが市が調べたデータの提供となると個人情報の関係や公平性の関係でハードルが高い。では流通させないのかというとそうではないが、情報は守りつつAランクBランクも活性化していくように検討する。


以上8項目が予算委員会で質問した主な内容になります。
内容だけ駆け足で書きましたが、このような問題意識をもって、市の予算を慎重に審議しました。確かに、市の予算が否決されるような事態はとても稀ですが、我々議会も追認で簡単にOKしているわけではありません。今後も市議会の本分を忘れずに二元代表制の一翼として頑張って行けたらと思っております。

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