クリスチャンとして生きるということ(11)
〜サタンの嘘を暴く③〜
宇宙主権の問題に加えて、サタンは神と人間との関係についてもう一つの重要な疑問を投げかけました。それは、人間は自分にメリットがあるから神に仕えているのだ、心からエホバ神を愛するゆえに仕える人などいない、というものです。
「誰でも自分の身が一番です。人は自分の命を守るために,自分が持つもの全てを差し出します。」(ヨブ2:4)←サタンの言葉
これを「忠誠を巡る問題」と言います。
この問題は、ヨブというエホバに従順な人を巡って(ヨブ1:1)サタンがエホバに提起しています↓
「ヨブは本当に純粋な気持ちで神を畏れているのでしょうか。彼も家族も全ての持ち物も,あなたが柵で囲んで守ったのではありませんか。あなたの祝福によって彼の仕事はうまく運び,家畜は非常に多くなりました。試しに,あなたの手を出して,彼の持つもの全てを破壊してください。彼はきっと面と向かってあなたを侮辱します」(ヨブ1:9-11)
サタンはこのように、ヨブが神に仕える《動機》に着目しました🤫それで、ヨブに災いをもたらし、どん底になった時にヨブがエホバにどんな反応を見せるか試させてください、と提案しました。
エホバはヨブを信頼していたので、彼にだけは手を出さないようにと警告し、サタンの好きにさせることにしました。(ヨブ1:12)
サタンは裕福だったヨブの家畜、召使い、そして10人の子供たちを殺しました。普通なら絶望感に打ちひしがれます。でもヨブは「罪を犯さず,神を非難し」ませんでした。(ヨブ1:22)
サタンは次にヨブ自身に手を出すことを申し出ます。エホバから命を奪わないように、と警告されたので、ヨブをひどい腫れ物の病気にしました。(ヨブ2:7)
しかし、苦しむ様子を見て妻ですら見捨ててしまうような状況の中でも、ヨブは「私は死ぬまで忠誠を貫く!」と述べてエホバへの愛を変えませんでした。(ヨブ27:5)
…結局ヨブは最後まで忠誠を保ち、サタンの疑問に自らの生き方で答えを出したのでエホバはヨブを祝福し、以前よりも豊かな生活を送れるようした(ヨブ42:12)という、一見めでたしめでたし🤗のお話なのですが、クリスチャンが学べる教訓は沢山あります。
ヨブ記全体は割と長い書で、ストーリーとしては単純ですが、その間には、人間は神の役には立たない、など言う三人の悪友とのやり取り、ヨブに正しい見方を持つよう助けたエリフという真の友からのアドバイス、そしてエホバご自身が創造物を使ってヨブを丁寧に教え諭す様子などが全体を通して細かく記述されています。ヨブ自身も、途中心が揺れ動いて、エホバの正しさより自分の正しさにこだわってしまったり、見方を調整する必要があったことがわかります。(ヨブ35:2,37:24)
ヨブ記を読むと、私たちもエホバ神を心から愛しているならサタンの挑戦に負けない生き方ができる、という勇気をもらえます😉周りとちがう生き方をバカにされた時でもエホバに固くつくことの大切さ、賢い友の選び方も学べます。(格言17:17)そして最後まで忠誠を保つなら、ヨブを祝福したようにエホバは必ず楽園で私たちに報いを得られるようにしてくださる、という保証の書でもあるのです☺️
「私たちは,忍耐した人は幸せであると考えます。皆さんはヨブの忍耐について聞き,ヨブがエホバのおかげでどんな結末を迎えたかを知っています。エホバは優しい愛情にあふれ,憐れみ深い方なのです。」(ヤコブ5:11)
ぜひヨブ記もじっくり読んでみてください🤗
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