歪められた錬金術

#鋼の錬金術師
#錬金術
#アトリエシリーズ

アニメやゲームの影響で元の媒体の価値が変化したり歪曲解釈がなされた結果、極めて科学的要素を持つ物が、非科学的存在に位置づけられる物が有る。

表題の錬金術もその一つである。

某アニメや某ゲームによって知名度は高くなった物の其等の扱い方が余りに現実離れしていた為に元々科学だった物が、非科学、或いは空想科学に貶められたと一部の方々は迚も嘆いている。

錬金術は無から有を生み出す物では無く、物質を科学的法則により変化させる物である。

所謂化学反応による物質変化が錬金術である。

今の医学や科学の元となる考え方が錬金術である。

此等は錬金術の歴史を紐解くとよく解る。

錬金術の歴史は現代科学よりも更に遡る、そして日本でも江戸中期蘭学者によって、研究がなされていたという記述もある。

恐らく幕府が当時蘭学者狩りを行った背景には蘭学の発展によって幕府の存在が不要となる事を恐れた為ではないかと推察される。

安倍晴明が操っていた式神も錬金術で言えば、人工生命体(ホムンクルス)となる。

之は今で言うクローン生物の事を指す。

当時から不老不死への人間の飽くなき探究心は止む事はなくクローン人間を生み出す事により、永遠の命を手に入れようとする考え方は今も昔も全く変わっていない。

この様に古くから政府や幕府によってその存在危ぶまれ、消えていった学問は星の数ほど存在している。

然し其等は完全に消えてはいない。

名前を変え、形を変えて而も口伝により伝えられ、現代にも脈々と受け継がれている学問は星の数。

そういう表には出ない学問を見つけるのも、又、学問探求の面白さであると言える。