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朝の歌舞伎町

「歌舞伎町はやべぇ!特に今がマックスでやべぇ!」

吉本東京本社が歌舞伎町・花園神社の横に移転してから10数年間、なにかと歌舞伎町を訪れている私の感想が冒頭のものでございます。

なにがやべぇって特に朝です。
中でもゲボの量ですね、ええ。すげーんだからもう。

つい先日の朝、そんな歌舞伎町からチャリで帰ってる時の出来事です。

その日ももちろん凄いゲボの量でした。
でももうなんか見慣れたもんです。
色とりどりの苔が生してると思えればキレイなもんです。
映画アバターの惑星パンドラの大自然と重なります。

そんな色とりどりの苔たちの森をチャリで進んでましたら、なんか目の端に違和感があります。
別に見たくはないんですが私の目はまるで吸い寄せられるかのようにそれに惹きつけられました。

生した苔がなんかフサフサしてるんですね。
なんだろうか、これは?
本当に惑星パンドラに生えてる未知の植物みたいに感じました。
しかしそれはそんなファンタジーなもんじゃありませんでした。
剥き出しの現実でした。

それは紛うことなきヅラでございました。
しかも我々どさんピン芸人がコントで被るような安いもんじゃありません。結構ガッツリ目のおヅラさまでございます。

なにがどうなったのかわかりませんが、ゲボ吐いてたらヅラ落ちちゃったんでしょうねぇ。

ってことはこのゲボはこのヅラちゃんの持ち主って訳か。一体なに食ってんだ?観察、観察っと…いっけねー!これはただのゲボじゃねーか!

正気を取り戻した私はペダルをふみふみチャリを進めたんですね。
そうしてしばらく進むと、ええ!私もう、こんなのってアリか?って思っちゃったんですけどね、私の前をフラッフラの千鳥足のおハゲ様が歩いてらしたんですよ。

ヅラ落としましたよ!

なんて言う訳ないですけどね、まぁ、朝っぱらから良いもん見させて貰いましたよ。

写真撮ってたらピューリッツァー賞受賞してますね、確実ですね、はい。

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