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日記hibi/ 2020/5/13〜5/19

2020年5月13日(水)
 両国>神保町>蔵前>両国
 昨日のFAXにぽつぽつと返信が返ってきている。今日はちゃんとデータも作るし助成金も申請するし、編集もする、と思っているが昨日も同じように思っていた。
 八木書店から注文が来て、今すぐ行くのがちょうど都合が良い感じだったので、家を出て向かう。たまたまたかはしさんがいて、ちょうど仕入れた本を、ものすごい量の本を持ち帰ろうとしているところだった。いつも本を持って歩いています。そうですね。なぜか店を閉めているのに普段より忙しい。なんにもやる気がでない。いろいろ活動している他の人を見るとすごいなとは思うけれども、追従したりなにかを考えたりする余裕も気力もない。という話を延々とする。なにか状況がお互い近いような感覚を、少なくともぼくは感じて、それで少し救われた気持ちになる。233は最近這って下がる運動を繰り返していますよ、と伝えると、「足の爪、気をつけて」とアドバイスいただく。直近の先輩は指摘が素早く、具体的だ。

 神保町は三省堂が開いているからなのか、それとも人出が戻ってきているのか、だいぶ“普段”という感じがしていた。のだけれど、古本屋は開いていないし、普段と感じるのは平日の昼間だからなのかもしれない。三省堂は混んでいて、文庫売り場まで上がるのも躊躇われたので一階をさらっと見てそれから東京堂にいくと、こちらはゆったりとしていた。心なしか、平台に元気というか活気がないような気がして、お店の売り上げと新刊が出ていないのと、両方の影響があるように思われた。今日はピンポイントで『まるごと 腐女子のつづ井さん』を買うつもりで、つづ井さんなら三省堂かな、なんとなく、と最初は向かったのだった。東京堂でつづ井さんはどうなんだ、と思う理由は何もないが漠然とそう感じていて、その感じはお客さん全体にも、売り上げにも影響されているのか、文春文庫の新刊は相対的に配本が少なめで、売れたのか、配本されていないのか、おそらく後者なのだが、つづ井さんは棚に一冊だけささっていた。ですよねww と思う。前回の「新潮」とは異なり、というか、三省堂が開いているので東京堂が品切れでも困る人はいないだろう、と迷わず最後の一冊を手に取ってレジに向かう。

 このクソみたいな生活にづつ井さんをインストールする必要がある。日常をごきげんに過ごしたい。

 店に戻って出荷をこなし、十九時の打ち合わせまでに家に帰ろうと思うと、原付が再び、今度は購入後初めての、前輪がパンクし、また近所のバイク屋さんに持ち込むことになった。月に一回くらいは空気圧の確認をした方が良い、とのこと。走行距離も相当なものになっているし、定期的なメンテナンスが必要なのかもしれなかった。打ち合わせには遅刻した。

 ごはんを食べ、つづ井さんをインストール。最高〜〜〜〜★。

 今日は早く寝るんだという強い意志で二三時半に切り上げて、お風呂に入って、万端★、の状態で233にご飯をあげてともに、というか、おそらくぼくの方が233より早く就寝。 

2020年5月14日(木)
 両国>代々木八幡>下北沢>両国
 結局、月曜日の出荷だけでは足りず、下北沢まで行ってしまう。受注は一週間で40件と出ている。これは一つのサイトだけで、もう一方の出荷も少しあるので実際は50件くらいか。HABのツウハンのほうは、散々出したくないやりたくないとこの日記に書いていたら減ってきていて、まぁよしよし、と思う。今日はもうbotのツウハン商品の自動配信も止めてしまった。Twitter、というかSNSはちょっと前から“自粛”していて、これで本当に営業時間とかの案内しか告知しないアカウントになった。これでいい。もうなにか、どうしようもなく消耗したくない。

 レターパックの、紙質とフォントが変わっている。紙はつるつるしたものからざらついたものに。フォントはシャープなものになっている。どちらのコストが安いのかはわからない。

 毎回、早く帰ろうと思うのだが、この場合の早くというのは233がお風呂に入る18時前を意味していて実質不可能であり、それを過ぎると深夜のごはんの二三時まででいい、となるのでいつも二三時までに帰れればいいかと作業してしまう。そして二三時にも遅刻する。

2020年5月15日(金)
 ー 
 朝はちゃんと起きて、233と戯れていたらいづちゃんに、今日は不動産屋じゃないの? と聞かれてハッとする。不動産屋だった。家の更新が迫っており、それは四月上旬の出来事で、担当してくださっているのは古い不動産屋なので更新の手続きはどうしても対面で、ということで譲歩してくれず、ではせめてできるだけ遅い日程で、と契約が切れるギリギリの今日を指定したのだった。状況はあまり変わっていない。急いで出て向かい、五分くらい遅れてしまったが快く迎えていただく。事務担当っぽいおばあさんがお茶を出してくださる。この事務所だけ、ウイルスもない平時のような、そんな空間。唯一、対応してくださったおじさんがマスクをしていた。5分で必要な箇所にサイン、押印して終わる。

 「なにかあったら早めにいってくださいね。クーラーとか」
 「クーラー?」
 「今年は在宅の人が多いみたいで、電気屋さんも忙しいようなんですよ」
 「そうですか。そうでしょうね」
 
 そのまま融資の申請のための印鑑証明をとりに法務局へ行く。ぼくだって、たいがい動いてしまっているのだ。

 法務局前のスーパーで買い物。夜はケバブが予定されていて、それは「ホクサイと飯さえあれば」を読んで、ひ〜、これ絶対つくりたい〜、となって、そういえば日記に書いていなかったけれども先週くらいに一度作ったものの、なんだか物足りなかったので再チャレンジ! と思っており、それはいづちゃんがそのとき足りなかったオレガノとピタパンを買ってきてくれたことに依拠していた。いづちゃんのナイスフォロー。いつも支えられている。
 玉ねぎをミキサーして、オレガノとクミンとケチャップを混ぜ込んで、小さく切った鶏胸肉をイン。適当に熟成させて、取り出して、前回は串に差してオーブンしたのだけれど、いづちゃんが、絶対にフライパンで焼いた方がいい、というので、それはもうケバブじゃないのでは? と思いつつ、ナスを切って一緒に焼く。オレガノが、オレガノが明らかにいいしごとをしている。この香りはケバブかもしれない、という感じがとても匂ってくる。その間に、ほうれん草を茹でて付け合わせに。キャベツもみじん切りにしてケバブサンド用。余ったものは塩もみして置いておく。ミキサーする際に余った玉ねぎを刻んで塩もみして、キャベツを合わせて定番のコールスローを作る。ケバブ、焼ける。ピタパンを、とパッケージを見ると「pita bread」とあり、「ピタ」と「パン」であることを知る。一つの呼称として「ピタパン」だとずっと思っていた。「ピタ」の「パン」なのか。「パン」なのか、あくまで。と、新しい知識を得る。「ピタ」とは? ピタのパンを温めて、ケチャップとマヨネーズとニンニクを、半々とちょっと、の割合で混ぜたソースを作って提供する。いづちゃんがサンドを作っている間に、たねにしていた玉ねぎを使ってカレーを作る。なにか、こう、目分量でカレーが作れるようになったのは、“成長”! という感じがとてもしていて、好ましい。料理はとても豊かになる。

 美味しいねぇ、これはオレガノさまの力だねぇ、でもだいたいはソースの味で全体が決まるねぇと、ケバブサンドを食べて感想を語り合いながら、カレーは明日に回す。

 料理がなければ死んでいた。

2020年5月16日(土)
 ー
 とにかくなにかやっていないと死ぬかも、というよくわからない焦燥に駆られて、233を膝に載せながら朝からメールを返していた。何を焦っているのか自分でもわからない。

 雨が降っていて、土曜日だった営業は、日曜日に順延する。

 最悪、なにがあっても昨日のカレーが冷蔵庫にある、という事実が心に余裕を生んだ。

 夕方から、233を一緒に散歩がてらスーパーに向かい、晩ごはんの食材を買いたい、なんだかビールがどうしても飲みたい気持ちになっており六巻パックを買うことだけは決まっていた、が他のメニューが決まらない。新鮮な海鮮が食べたいなぁという気持ちをいづちゃんと共有していたのだけれど、スーパーでは叶わない。せめて、と思い鉄火巻きが安かったのでそれをかごに入れるとそれからは早かった。もやしと小松菜の副菜を買って、帰ると233をお風呂に入れて寝かしつけてから、ビールを開けてサッポロポテトをぽりぽりしながらビールを飲む。小松菜をただただ茹でて、もやしはナムルにして、鉄火巻きと、昨日作ったコールスローとカレー。 冷蔵庫にビール。いづちゃんに、バイキングだよ〜、おうちでホテルっぽいバイキング〜〜、というと、「これは、冷蔵庫の、残り物の、あの、それでは?」 といわれ、は、それ、そうそれです! ということに気づく。いや、ちがう。なんでもない日常と視点を変えて楽しんでいく術をぼくはつづ井さんに学んだはずで、つまり、冷蔵庫の残りものを適当に温めて出す行為はすべからく、おうちバイキングなのであった。

2020年5月17日(日)
両国>蔵前>両国
 昨日順延した店の営業を行う。なんだか、営業景気的な、この間開けているだけで、お客さんは少ないが、みんなそこそこの金額買ってくれる、という期間は終わりを告げたようで、人も少なく、購買も少ない。まぁそれでいい。

 夕ごはんに作ったチャーハンがとてつもなく美味しそうにできて、それはもう大体ちょっと引くくらい油入れておけばだいたいの炒め物はおいしい、という真理を得ているからで、だから“成長”!という感じがして好ましいものだった。

2020年5月18日(月)
両国>下北沢>両国
鬼滅が終わってしまった。恐ろしいほどの可能性を残す終わり方。
事務所で出荷マシン。
二四時に帰ってきて、233とごはんをたべないで寝る。

2020年5月19日(火)
 昨日の空腹がいい感じに作用しているようで、体の調子がよかった。朝から雨で、233とコーヒーを飲んで過ごしたのち、ぱちぱちとしごとをする。近所の肉屋さんにおひるご飯を買いに行って、しかしすでに遅い昼だったので、お弁当はあまりなく、なぜか大きな一枚肉を買ってきてフライパンで焼いて常備菜とともに食べる。体が食料を欲している感じがある。
 しごと。
 233が入浴、睡眠後、いづちゃんが買ってきた「簡単パッタイキット」的なソースでパッタイを、作ったことがなかったので試しに、いづちゃんが買ってきたものだけれど作っていいかと聞くと、食べたいけど作りたいわけではない、ということだったのでそのまま作ることにして、フォーを、湯でて、シーフードミックスを炒めてソースで絡めるだけでできてしまって物足りなさを感じている。味も、こう、何か足りないのでは? という感じで、いづちゃんとレシピを検索したところ、これでは? この手順で理想の味がいけるのでは? というものを見つけて、味の想定イメージに関してもプレゼンによって同意を得たので今度はその方法でつくることにした。出来はともかく、一度でも何かを体験しておくというのは、素晴らしい飛躍に繋がる気がしないでもない。
 しごと。
 233が起きたので今日もここで終了。

 そういえばやはり本を読んでいない。

#READING  ー

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