ツウハン選書2019夏

「ツウハン選書2019夏」のご案内

ツウハン選書「あなたのために選ばない」最新回のご案内です。

あなたのためとか、全く考慮されない、独断と偏見に基づいた本を、『H.A.Bのツウハン』のサイト上にある6つのジャンルから各1点づつ、コメント付きでご案内します(計6点)。
ご案内した本から1冊お選びいただき、『H.A.Bノ冊子』最新号とともにお送りします。

一回お試しという方はこちら

もうこれは定期的に注文しちゃうぞという方はこちら


今回は2019年9月上旬刊行予定の「H.A.Bノ冊子」第三号に対する応募です。
第一回で発信した紹介コメントをサンプルで公開しています。こんな紹介文(長い!)がやってきます。

ぼくは、あらゆる「あなたのための」選書サービスがあまり好きではありません。なんというか、それは思考の停止、自分で選ぶ力を損なってしまうのではないかと思うからです。もちろん、他の人に勧めてもらうことで新しい本を出会える、というような効果や楽しみを否定するつもりはありません。もしかしたら、選書サービスができ始めたばかりのころに気づいていたら、それ自体がまだ誰もやっていない革新的なアイデア、とかであったら、自分もやっていたかもしれません。でも、いまは結構そういうサービスというのはあるものです。その選書者の方も信頼できる方ばかりです。なので、わざわざぼくがやることは全くないな、と思っています。

ただ、じゃあ全部自分で選んでくださいよ、というのも乱暴であることは重々承知しています。自分が本を読んできた中で、完全に一人で選んだ本なんてものはありません。自分で本を読み始めた小学生のころから、友達が持っていた。図書館のオススメだった。雑誌で見た。Twitterで見た。本屋で目についた。そうやっていろんな本と出会ってきました。それは好ましい出会いでした。選書サービスとこの出会いの違いを考えてみたところ、わりと正しそうな結論が出ました。それは「信頼できる相手」から「提示されたいくつかの選択肢」。そこから最後は【自分で選んだ】からよかったのです。

今までの読書傾向から一冊の本をオススメすることはできます。でもそれはもうアマゾンの購入履歴でリコメンドされればいいことです。全く知らない本と出会いたい時もあります。でもそれは突き詰めれば、目隠しして本屋に入って最初に触れた本を無条件で買う、ただそれだけで良いはずです。本当の良い出会いは、自らが選んでこそ成り立つものだと思います。その選択、選択肢を提示すること、それが本屋の仕事だろうと思ったのです。そしてそれは、とても優れたフォーマットである「本棚」が満たしてくれていたのです。だから、自分で選んで欲しくて、その喜びに満たされて欲しくて本屋をやっている側面があり、つまり店にきてくれるのが一番良いのです。が、さまざまな事情、地理的、金銭的、身体的な側面などで、好みの本屋に頻繁に行くことが叶わないことは往往にしてあります。ではどうしようか、と思ったときに、思いついたのが「あなたのために選ばない」です。

流石に1000冊の本を紹介することはできません。でもたとえばテーマ別に6冊くらいなら、いけるなと思いました。それは極小化されたH.A.Bの本棚です。そこから選んでもらう。気に入らなければ自分で好きな本を注文してもいい。そのくらいで初めて、選書というものと本棚・本屋というもののバランスが取れると思いました。

ということでやってみたら思いのほか楽しかったものですから。今後もやっていこう、ということに相成りました。ぼくも楽しく選びますので、みなさまも楽しく選んでいただけたらこんなに嬉しいことはありません。

繰り返しのご案内となりますが、
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もうこれは定期的に注文しちゃうぞという方はこちらです。

ではみなさま。良い本との出会いを。
別にHABじゃなくたっていいんです。どこか好きな場所、好きな時間に。

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