IMG_9987のコピー

日記hibi/ 2018/10/22〜10/28

10月22日(月)
選書をしている。すごく選書をしていて、すごく選書をしている。3000冊って、1分に1冊選んだとしても、50時間かかる計算だな、ということは、やりながら発覚した。1分に一冊とか、そもそも無理なので、というか、選べたとして、なんかエクセルに入力するとか、ジャンル整えるとか、そういう作業が発生するので、なんだかもうたぶん1分どころか3~10分はかかっている。そうして、ぼくは計算することをやめた。

10月23日(火)
ひきつづき、引き続き、選書はひきつづいていて、といっても、日中は他の仕事をしているので、そんなに昼間の段階ではひきつづいていないのだけれど、脳内の仕様ではひきつづいていて、しかしながら、今日の夜は「店主の読書会」のラジオ収録であったため、早めに切り上げて、小伝馬町にあるおにぎり屋さん「ANDON」に向かった。なんかイベントでも企画しない? と言われ、しかしながら、そんなヒマないっていうか、そこに頭を使っている余地がほとんど残されていないっぽいなと思っていたぼくは、まぁでも毎月収録しているラジオの収録会場にして、なんか公開収録、いや、公開収録は毎回しているんだけれどその会場の一つということで、とにかくそういうことなら(そんなに手を掛けずに)できます、と言ってみたところで、そのようなことで、本日は全員がANDONに集まった。ぼくが仕入れて並べている本がある壁際で、だからまぁ、ここは本屋だよという体で、というか本屋です、ので本屋の読書会が収録された。だいたい、ビールを飲んで(だって飲食店なのだ)、おにぎりを食べて好きに喋って終わった感、がある。小伝馬町から家のある両国までは歩けるので、ぼくはさくさくと歩いて家まで向かって、選書とかをした。

10月24日(水)
ということで、今週は選書ウィークなのかな、というとそうではなく、担当しているwebサイトの連載の原稿をUPして、そのあと、なんだか話を聞かせてほしい、という方がいらっしゃったのであることないこと、とにかく喋った。それでコーヒーをもらった。などあり、夕方を迎え、迎えたはいいが、月末で経理処理や給与の振込などを終わらせたのち、InDesignを開いた。ひらいたのは、なんか簡単に引き受けたイベントの冊子のレイアウトのためで、やらなきゃなー、やらなきゃなー、と思いながら先延ばししていたやつで、もうイベントは再来週の週末なので、入稿とか考えると今週にやってしまう必要があるやつであった。そこで開いたところ、最近Adobe全体でソフトのアップデートがあったようで、CCであるぼくのソフトはアップデートを求められた、のでしたところ、フォントのダウンロードとかの仕様が変わっており、あれ、それ、どうなってどうしたら反映できるんだ? と四苦八苦していたら夜はふけた。タイミングを考えておくれよ、と思ったが、ぼくのタイミングに合わせてAdobeさんがアップデートしてくれるなどということはもちろんなく、総体としては使いやすくなっているような、気がしないでも、ない、という思いでやりすごし、作業して、レイアウト案を送るところまでをこなした。

10月25日(木)
朝から目が痛い。そもそも、そんなに眼球が強くない。眼球が強いってなんだろうか、と自分で書いておいて思うのだけれど、目をたくさんつかったり、なにより睡眠時間が少なくなったりするとてきめん、一日中目が痛い感じになる。ので、今日はけっこう目が痛い感じで、こういうときは割と一日の序盤に昼寝などするといい感じになる。が、どうか。その時間はあるのか、今日に。なので、移動の電車内ではあんまりものを見ないように目をつぶっていたりして、そうすると本当に社会に疲れたおじさん、みたいになってしまうのではないだろうか、と思ったが、あながち間違ってはいないような気もするが、少なくとも外圧的ストレスみたいなものはないので、まぁまぁ健康体であろうという気もする、と思考しながら揺られていた。
明日は虎ノ門でブックイベントを共催する、ということでここ数ヶ月そのやり取りであるとか、手配を進めていて、前日なので「明日みんながんばりましょー」という連絡をするだけといえばするだけなのだけれど、細かい備品であるとか、販売する際のお釣りであるとかを準備していて、夜が更けた。

と書いているがまだ夕方で、実際このまま夜はふける予定ではありつつ、僕はwebで「ドラフト会議」の速報動画を見ている。イヤフォンをMacに突っ込んで音声も聞けるあたり大変良い。更新ボタンを連打しなくてもいいのはとても助かる。それで、もうかなり、17時に至るまで緊張しっぱなしで、いざ、一位指名発表です、というところで、最高潮に達し、名前がでるたびに、「よし」「うーん」「まぁ」「よし」「おー」などとつぶやきながら見ていた結果、中日ドラゴンズが求める根尾くんは4球団が競合することになった。事前の予想よりかはかなり少ない。それで、与田監督、が、一番最初に、くじを、、、、、、、引いた! が、どうか。四人いるので引き終わるまで待つ。待ったが、どうか。どうか、どうなのか。どうか……。
ありがとう!!!
ということで、中日ドラゴンズに根尾くんが入団することに相成った。よかった。地元選手。よかった……。ので、ひどく安心して、引き続き、明日のイベント用のチラシを作ったりした。
そわそわしていて、それでずっと、Yahooやブログなどで、今日のドラフト総括、などの記事を読み漁り、しかし明日の虎ノ門集合が8:30とかだったため、起床の不安がつきまとうので早く寝ようと思いつつ、記事を読みつつ、結果、ちょっと遅く寝た。

10月26日(金)
平日の朝に虎ノ門に赴く。出勤していく人とともに電車に乗るのは久しぶりで、なんだか緊張している。この銀座線の通勤の流れがわからないので、虎ノ門あたりでは人が多いのか少ないのか、全然わからない。電車で降りるときに「すいませーん、おりまーす」するのがとっても苦手なのであって、そうするくらいならその時間の電車には乗りたくない、ないが、しかたない今日。緊張感。その緊張感の結果、「すいませーん」して、なんとか虎ノ門で降りることに成功した。
虎ノ門につくと会場はすでにバタバタしていて、什器の搬入などは終わっているようだった。朝ごはんなど食べ、若干持て余していたがすぐにいろんな出店者の方々がいらっしゃったので、搬入の手伝いなどをおこない、じょじょに、イベントはスタートしていった。
ぼくはといえば、イベントが始まってしまうとわりかし落ち着いたところがあったので、交代でお昼ご飯を食べることにして、外に出た。それで、もともと小屋BOOKSがあった場所などを見学し(ビルなどはなくすべて工事中の覆いがかかっていた)、町を徘徊していると、「レストラン ボリューム」という店を見つけた。迷わず入った。

そこは地下一階になっている店舗で、四つくらいのテーブルにはすべて赤いチェックのテーブルクロスがかかっているような感じだった。中でおばちゃん、というかおばあさんが3名くらい働いており、料理を作っているのは一人のおじいさんがメインという形であった。それで、かしましい皆さまとおじいさんはどうやらずっと知人のリフォームの話をしていて、結局「床張り替えるのは見栄」「畳は座りづらい」などのコメントがなされたのち、「苦労して苦労して働いて死んだらなんのためにいきてるのぉ。自分のために生きなきゃだめよぉ」というパワーワードが手元のメモに残された。が、どういう文脈だったのだろうか。リフォームして見栄を張ってもどうせ死ぬ、みたいな文脈だっただろうか。ご飯を食べながらずっと片耳を向けていた。
そのあとはイベント会場に戻り、なんやかや対応したり、店番して、知人が本屋を開く話を2件聞くなどしていた。そうすると、夜になり、夜はイベントの司会を、汽水空港の森さんと本屋ライトハウスの関口くんのイベントですることになっていて、ぼくが司会で、やぁやぁどうも、よろしくです、と軽い挨拶のみでイベントを開始したところ、爆笑トークw みたいな、そこそこの手応えがある感じでイベントが終了し、やぁやぁありがとうございます、どうもどうも、などと語らいお礼を言って、虎ノ門の一日目は終了した。
片付けなどして帰宅したのち、眠いのでビールを飲んで、ねた。

10月27日(土)
虎ノ門の二日目。昨日よりは朝の集合が遅いので、ちょっと楽、なのでコーヒーなどのみつつ出発し、出店者の入れ替えがあるため、配置換えや什器の移動を行い、イベントはスタートした。
集客などとにかくずっと心配し、SNSなど頑張ってみて、夜も更けてもうすぐイベント終わり、というタイミングで恒例の、HABの新刊現地仕入れを行い、文鳥文庫やニジノ絵本屋さんの本を現地で仕入れ、持ち帰るべく荷物をまとめた。
それで、イベントは終了し、集客や雰囲気に一喜一憂する感じの状態から解放されたこともあり、張り切って、たいへん張り切って什器の片付けなどを手伝っていたところ、足をくじいた。盛大にくじいた。なんというか、ちょっとした段差なんだけれども、もう、どうにも体重が支えられなくなってぺたんと尻餅をつく程度には派手にくじき、なんだか最初は大丈夫な気がしていたのだけれど、あぁ、これは、とてもやばいしなんなら気持ち悪い、という状況になってしまったため、隅の方に座って待機し、脂汗をかきながらうずくまっていた。このタイミングのことはあまり覚えていないのだけれど、虎ノ門ヒルズのレストランがある通りがイベント会場だったため、イベント会場の隅はイコールレストランの前、という位置どりになり、ちょうど道に面したテラス的位置のテーブルは僕の目の前で、土曜の夜に楽しく飲んでいるビジネスマン風のグループのテーブルの真正面、本当にふと目を挙げたらちょうど僕が見える、という位置におり、そんな飲み会のテーブルの前に、おじさんが足をくじいてうずくまっている、という状況が生まれ、心底水をさしてもうしわけないなぁと思ったことだけ覚えている、というかそれがその時のすべて。
で、すこーし正気を取り戻したあたりで、みなさま大変心配してくださり、タクシーの手配などもしてくださり、僕は先に近所の病院の救急外来というべきところに赴いた。事前に調べて、電話でも確認してみたところ、医療費とは別に救急費用8,000円程度を自己負担してくだされば見ますよ、というシステムのようで、正直なところその金額の妥当性は全く判断できず、そもそもぼくは幸いなことにいままでほとんど大きな怪我や病気などしないまま過ごしてきたこともあり、この足の痛みがどの程度の何で、どこでどう治療するのが正解かも全く分からず、しかしながら今日は土曜日であり、明日は大抵の病院が休みであって、この不安感のまま1日過ごすのは全くもって堪え難い、という気持ちだけは強くあり、とりあえず見てもらうことにしたのであった。土曜日の救急外来では、マジでやばそうな人や、そうではなさそうな人、具合が悪いのかどうなのか分からないがとりあえずいらっしゃったご老人などがおり、僕はひとまず「整形外科の先生はおらず私の専門は外科なので確実な診断はできないのですが」と、それはやはり患者に言っておき同意を得ておかなければならないのであろう立場の外科の先生にレントゲンなど撮ってみてもらったところ、たぶん折れてないので湿布貼って安静に、という判断をいただき、なんだか高そうな湿布を処方していただき、湿布代込みで10,000円ほどお支払いして、夜の虎ノ門に解き放たれた。もはやその10,000円は安心料であるので、なにが正しいか全く分からない、ずっと分からないが、足を引きずってとにかく両国の家に帰ることにした。電車での移動中では木曜日のドラフトの記事を読み漁って栄光に浸ることで、何がしかの気を紛らわせ、最寄りの両国駅からは、何度か小休止を挟みながら歩いて家までたどり着き、安心感からかそのまま少し仮眠、というか寝落ちをし、夜中に起きだして風呂に入ったのち、やっと落ち着いてビールを飲みながら本を読んだ。そうだこれが正しい土曜の夜の休日である、という気持ちで、布団に入って寝入った。足はいたい。なんならすごくいたい。

10月28日(日)
起きる。もちろん足がいたい。相方が捻挫経験者であったので、いくらかのアドバイスをもらい、日曜でもやっている整体に絶対に行ったほうがいいという強い進めを受け、まずはそこに向かうことにした。なんなら一歩も家から出たくないような状況ではあったのだが、この日曜は店を開けることにしており、ただ開けるだけならもう休みもやむなしという体調であったが、納品と、取次の新規のご相談と、そして取材と写真撮影があったため、とにかく行くだけ行って開けるのであると主張した際の、少なくとも開ける前に整体に行け、という正しいご指示であった。行った整体は、過去に一度首が全く回らない朝を迎えた際にお世話になったところで、たいへんいい印象を持っていたため、安心して待っていると、とりあえず冷やして、電気をあてて、固める、という処理をしていただいた。昨日の夜から、僕はしていただく事ばかりである。その後、相方にはタクシー移動を指示されたにも関わらず、なんだか、もったいないし、タクシーは(知らない人の車に乗るのが根本的に)好きではない、という感情を抱えていて、だから電車で蔵前に向かった。向かったのち、階段で4階まで上がるとか、辛すぎる、ノンバリアフリー……、という苦行を経て、店は約1時間半遅れで開けられた。それはからはいつもの通り、販売と取次の相談と納品と取材と、ついでに発送や、返品で戻ってきた商品のカバーを変えて再出荷できるように作業した後、家に帰り、安静にして、いや、ここまでの経緯の時点ですでに安静ではないような気がするが、とにかく安静にしたいような気持ちで一日をこなした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?