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人の恐怖を観察する

人間は思っている以上に、恐怖を避けるように動いている。

例えばモノづくりに関わる人は、不良品による出荷停止が怖い。だからなるべく違和感があれば小まめに確認しながら物事を進める。

一方で物流の人は、納期に間に合わないことが怖い。だから指示通り動くことが大事で、コミュニケーションは簡素化するらしい。

彼は人事として、会社が停滞してしまう文化になることが怖い。だからそもそものあり方に目を向けるような対話を重んじる。

コンピテンシーとは、優れたパフォーマンスで成果を出す人の思考や行動特性だが、その仕事に従事する人のコンピテンシーに合わせたコミュニケーションの仕方がある。

彼は別に仕事を辞めることに対して、恐怖を感じない。また元に戻るだけだ。だからこそアクセルを踏める。彼は恐怖が人と違うので、なぜ本質を避けるかが理解できない。恐怖を理解すると、本質ではない動きが理解できる。