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くらをの誕生日

そういう性分で無いので、毎年の今日は大騒ぎせず嬉しさを自分の中で静かにかみしめてきた。

いつもどおりの今朝、台所でお母さんたちの誰かが、話題にくらをの誕生日を切り出した。何気なくとなりの部屋で聞いていた。
「あっという間だよね」「確かあの日も晴れだったよ」「どおりで歳とったわけだよ」「そろそろ私も引退だよ」口々にスタートのあの日と今日との自分を比較して笑いながら話している。
今日でまるっと6年、このメンバーでやって来た。わたしを含めてみんながその分大きくなったし、できる事も多くなったし、でもその反対に、やらなくていいと判断した事も一つばかりでなく、ある。

うん。
嬉しいです、今日。とてもとても。

台所のみなが同じく歳をとって、今日も健康で笑ってお料理が出来ていること。
笑顔と優しい心から生まれるお料理をお客様に召し上がっていただくこと。
お客様にちゃんと私たちの心が通じて、喜んでいただけること。
おかえりの際「美味しかったよ、あぁ生きているって、そう思うごはんだった」とお声をかけていただけること。

これからも倦まず弛まず、食べてくださるお客様の身体と心に真っ直ぐ届くごはんをシンプルに素直に作り続けます。
どうぞよろしくお願い致します。


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