【ボカロP HABA誕生物語】第4話

※前回までのあらすじ
恋も学業も順風満帆なHABA。
そんな学校生活もついに2年生に突入!
そこに脅威の1年生軍団入学!!
HABAの順風満帆な日々はいつまで続くのか!?
第4話の始まり始まりー。

泥棒と後輩、そしてチヤホヤの終わり

ついに2年生になったHABA。
入学した頃は楽譜も読めず、ギターの基礎も知らなかった僕は1年生の終わりには先生に、この1年で一番成長したのはHABAだったと言ってもらえるまでになっていました。

と言ってもスタート時のレベルが他の学生よりも低かったので、伸び幅の話だとは思いますが。

ちなみにその頃、ルームシェアをしていた家から全財産が盗まれ、実家暮らしを余儀なくされる事件もありました。実家自体そんなに遠くはなかったので、通学にはそこまで支障なかったのですが盗んだ犯人はきっと知っている人間の中にいたので、その事実だけは悲しかったですね…

話が逸れましたが、2年生になったということは皆さんお分かりですね。そう、1年生が入ってくるわけですよ。先輩になったわけですよ。
1年生の間は、僕1人しかギター専攻の生徒がいなかった為とてもチヤホヤされましたが、入学した後輩たちはギター専攻が4人だったのでHABAのチヤホヤは1年で幕を閉じることになりました。

それも皆入学してきた時点でかなり上手くて僕はかなり焦りました。
ギターが上手いだけではこいつらとは渡り合えない、そう思った僕は作曲の方にも力を入れるようになりました。と言うよりも、今思えばギターを弾くよりも曲を作る方が楽しかったのかもしれません。

詰めの甘いギターと作曲と後輩バンド

そんなHABA、ギターの先生には毎日怒られてばかり、ギターソロは練習してくるけどそれ以外の箇所が全く弾けなかった為、常に詰めが甘いと言われていました。

それに引き換え作曲の授業ではどんな曲を作っても褒められていた為、作曲の自信だけは結構ありました。
ただ、ベースもドラムもそこまでは知識がない為、DTMで簡単に打ち込んでそのデモをバンドで少し複雑にして演奏する形をとっていました。
学生時代はそんな感じで編曲という編曲はしていないので、編曲に関して勉強したのはボカロpになったここ1年の話になります。

この頃の僕は学外でも活動の場を増やし、少しずつ知名度が上がってきた実感がありました。
(同じ年代の学生たちの中での話です)
一方で、学内では後輩たちが入学してきたことでツインギターのバンドを組むことが可能になった為、後輩達ともバンドを結成し切磋琢磨しながら活動をしていました。

最愛との別れ、そして卒業

後輩たちと上手く活動を行なっていく中、悲しい出来事が起こります。
その当時付き合っていたAちゃんから別れを告げられることになるのです。僕は彼女のことがとても好きだったのですが、彼女のことを思うと別れてあげた方が幸せなんじゃないかと考え別れることを決意しました。
その時Aちゃんは『この先当分誰とも付き合わなくていいかな…』という発言をしていたのですが、その1ヶ月後には僕の1番仲の良かったギター選考の後輩とこっそりと付き合っていました。
それには悲しいを通り越して虚しいという感情と怒りの感情が合わさったような、なんとも言い難いものを感じました。

そこからは後輩たちやバンドの活動も上手くいかなくなり、のらりくらりと活動を続けながらなんとか卒業ライブまでは終えることができたのですが、結局は1番力を入れていたバンド『MATCH』も自然消滅し、そのまま卒業の日を迎えたのでした。

ちなみに2話で登場したCくんの話になりますが、彼は見事音響コースのリーダー的存在に成長し、卒業ライブを取り仕切る役に抜擢されていました。
その際僕のバンドをライブのトリで、と考えてくれていたのですが、多数決の結果で後輩たちが楽器隊を務める僕の同級生のバンドがトリを努めることになりました。
それにも何とも言えない悔しい思いをした覚えがあります。

第4話いかがでしたでしょうか?
ここまで見てくださった方は中々いないのではないかと思いますwありがとうございます!
次で『ボカロP HABA誕生物語』は最後にしようと考えております。

それでは次のお話でお会いしましょう。


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