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退職と勇気

退職を決めたことを
同期や先輩方、友人などに伝えると、
よくかけられる言葉がありました。

「勇気あるね…」

こう言われると、
どういうふうに受け取ったらよいのか、どこか複雑な気持ちになる自分がいました。


「よい決断をしたね」というよりも、
「思い切ったことをしたね」と言われている気がして、重大な判断ミスを犯してしまったのではないかと不安に感じていたのです。


退職に勇気は必要か?

わたし自身の感覚としては、
少しずつ価値観が変わっていく中で、
退職することが選択肢として妥当だと思えるようになったから選んだという感じだったので、
「勇気」という言葉を使われることに違和感があったのかもしれません。

もしかしたら、「退職するには勇気がいる」と感じるうちは、自分の中でまだ現実味がない状態と言えるのかもしれません。


退職すると決めたつもりでも、職場で楽しいと感じることがあったり、同僚のありがたみを感じたりすると、決意が揺らぐこともありました。
わたしは一体どうしたいんだっけ?と、自分の気持ちがわからなくなることも何度もありました。

これまでやってきた仕事を自分で認める
職場の良い面を見つけて感謝する
労働環境など改善したいところがあるなら、その先にある自分の願いは何なのかを探る


こういうことを日々、繰り返し自問自答していたように思います。

それらが整理されてくると、
このままの職場で続けることもいいし、
退職して新しい人生を模索するのもいい。
どっちを選んでもそれぞれいい。

そう思えるような状態が訪れました。

ここまで来ると、退職を決意するのに
それほど「勇気」は必要ないのでは?
と思えるのではないでしょうか。

だけど、そう思えるまでに
これは大切だなと感じたことがあります。
それは、
"自分の気持ちを諦めないこと"

何かと気忙しい毎日では、買い物やおしゃべりなどのストレス発散をして、
ついまぁいいっかと、あやふやにしてしまいがちになるけど、

自分の中にある確かな感覚(違和感など)や気持ちを吟味するとでも言いましょうか、
なかったことにしてしまわずに大切に持ち続けることで少しずつ角がとれ、
いつしか大きな抵抗なく受け取れる状態になる。
この過程が、実はとても大切なんじゃないかと思います。


ただ、
一度決断したつもりでも、人の心というものは必ず揺れます。

"どっちを選んでもそれぞれいい"
と思えたのは自分自身が安心できたのでよかったのですが、
それと同時に、どっちでもいいからこそ、
じゃあどっち?と決断する力が弱まりました笑


そして結局は、、
「辞めないで続ける」と「退職する」の
それぞれの先にいる自分をイメージした時に、

前者は閉じていくように感じ、
後者は開いていくような感じがしたので、
退職することに決めました。


私の場合、
どんなロジック(ここではあまり書いていませんが)よりも、最後は感覚が優先でした。


もし退職に悩んでいる方がいらっしゃれば、少しでもご参考になれば幸いです✧︎*。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最後に、、、

とは言っても、
上司に伝える時には想像以上に勇気が必要でした…笑
上司の行動を伺いつつ、いつ言おうかいつ言おうかと先延ばしして、結局は締め切り当日ギリギリになって、ようやく告げることができたのでした。。

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