追記あり MoveOnをじっくり聴いてみて思ったことをツラツラと...

覗きに来てくれた、そこのあなた!お礼を申し上げます。ありがとうございます。

※最初に言っておきますが、愛が深すぎる西日(西島隆弘×日高光啓)オタの視点からの歪んだ考察となっておりますので、異論は認めます。最初に謝っておきますね。どうもすみません。


Nissy、 AAAが大好きで、今絶賛放映中のボーイズグループオーディションの"THE FIRST"を追いかけております、私です。

現在、オーディションは第4次審査、擬似プロ審査なるものに突入し、6人ずつの2つのチーム戦でプロの作詞作曲家から楽曲提供を受け、プロのコレオグラファーを振付師に迎え、実際に楽曲をリリースするというオーディション番組では前代未聞となる内容になっています。

今回どうしても書きたかったのは、このふたつのチームのうちの"MoveOn"という楽曲についてです。

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イントロを初聴したときに感じたのは、あれ?なんだか耳覚えがあるこの感じ、でした。実際のパフォーマンスが披露されたのは先週の金曜日。日付が変わる月曜日にリリースされた楽曲を改めて聴き込んだところ、この曲自体の強さとメッセージの力に驚き、これはもしかすると...?点と点が繋がってたような不思議な感覚になりました。

Twitterで、"MoveOn"の前予習ということで、同じコレオグラファーのs**t kingz(シットキングス)のkazukiさんが振付で参加している、Nissyの"GetYouBack"を何回か紹介しました。重低音で響かせるビートとテクニカルなサウンドが同じ畑の楽曲だなと感じたのです。

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"GetYouBack"はNissy(西島隆弘)の2021年3部作リリースの第1弾で、ファンの間では コロナ禍でエンタメを楽しむことのできる環境が失われてしまったことへの問題提起、そしてタイトルの"君を取り戻すよ"という、いつも以上にメッセージ性の高い楽曲となっていると考察されておりNissyにとって新境地とも言える楽曲でした。

"MoveOn"を歌詞と共に聴くと、

これはまさかGetYouBackへのアンサーソングなのでは...?

と感じたのです。


実際に歌詞について考察していきます。

"MoveOn"楽曲紹介(公式より引用)

"Be Free"とは対照的にハードでエッジの効いた"Move On"は、“今までの殻を破れ”、“既存の枠にハマったり媚びたりするな” というSKY-HIから参加者へのメッセージや意思表示とも取れる歌詞が散見されるー

公式にはこうありますが、紐解いていくとSKY-HIが感じていた音楽業界への閉塞感、アンチテーゼを感じるように思います。特に2番の歌詞が奥深いです。

中身も見ず箱だけ見てPick
使い捨てのピックじゃ持ったってワンシーズン
どうせ全部デタラメなら心で探せ
楽しくやれなきゃNo

"箱"はSKY-HIも含めた音楽アーティストのうわべ、ヴィジュアル
"ピック"というのもアーティストを指していると考察

"中身も見ずに箱だけ"は、ある意味ジャケ買いとも取れるように思います。見た目のインパクトや華やかさだけで選んでしまうという皮肉でしょうか?

ヤツらはどうせ咲いてから見る
はいつか散ることを知る
刹那燃やして灰になるその時まで情熱が今迸る

"ヤツら" オーディエンスを指すのか、業界のお偉い人を指すのか...どちらにしても風刺しているような【ヤツら】という言葉
"どうせ咲いてから見る" 華々しく活躍している者しか見ていない
"桜" アーティスト達
"いつか散ることを知る" 華々しく活動できるのは永遠ではないとわかっている、消費されることを理解している
"刹那"この瞬間=THE FIRST

"どうせ咲いてから見る"には、華々しく活躍する姿と、咲くまでの過程は誰も知らない、とどちらの意味にも取れるように思います。
それでもこの瞬間に情熱を燃やしている...この部分はSKY-HIの"ToTheFirst"への布石にも感じます。

Nissyの"GetYouback"も特に2番の歌詞に注目してみます。

あっちはgood こっちはBad どんなゲームなの?
柔らかい想いは Where did it go?(どこにいった?)
傷つき合うのは 何にも
満たされない So if you want
(君が望むなら)
愛を持って Tell them from your heart(君の想いを彼らに伝えて)
I’ll get you back 勝ち負けが好きかい?
I’ll get you back 負けちゃ愛せないのかい?
I’ll get you back 大切な人は誰?
(You know that)
We don’t need no hate Over the pain
(痛みを隠す必要はないよ)
素顔まで I’ll get you back

これはコロナ禍によって出来てしまった意見のぶつかり合いや差別的な行動にNissyが心を痛めていると読み取っていました。ですが、MoveOnを聴いて改めて解釈し直すと、AAAの状況とも重なるのかなと思えるようになりました。

AAAは休止最後の1年の2020年、グループでの活動はほぼありませんでした。それはメンバーの体調が悪かったこともありますし、私たちにはわからない様々な要因があったのだと思います。

同じくして2020年をもって活動休止となった嵐との比較は嫌でも目につく1年でした。(比較が嫌ということで嵐を否定しているわけではありません。)ファンの間でも、それによって意見が割れてしまったり、厳しい意見や悲しい言葉がSNSには溢れていました。

オンラインやテレビで華々しく活躍する人たちがgoodなのか?ライブに重きを置き、生のパフォーマンスにこだわる自分たちはbutなのか?そんな風にも読み取れるのかなと感じました。どちらが勝ちとか負けではないよ。愛を持ってほしい...と。

それが上記の"MoveOn"の"中身は見ずに箱だけー"の歌詞にスッと繋がっていくような気がするのです。

皮肉混じりにも、俺たちの音楽に対する情熱や愛は変わらないよな、という同志に贈る言葉のように感じました。それを自身が歌うのではなく、自分の志を受け継ぐ次の世代に捧げる。音楽エンターテイメントへの熱意と情熱を継承していくことへの揺るぎない想いの表明なのかな、と。

追記ー

"GetYouBack"では" I’ll get you back "という歌詞が要所要所にでてきます。I willは強い意思を持って「...します」という表現です。僕は君を取り戻すよ、というメッセージが強く込められています。(推測ですが、エンターテイメントで活躍の場を失ってしまったNissy=魔法使い、その他のアーティスト自体を取り戻すよ、と俯瞰で見ているとも取れます)

"MoveOn"では共通する『Get』という単語が出てくるのはシュントが発する"Get a"の部分のみなのですが、これが逆説となっていて、"Get a move on" (君を取り戻して)俺たちは先に進むよ!と、より強固なメッセージとなっているようにも感じます。サビの"I got myself"
は過去形となっていて、俺は俺自身を手入れたんだ(取り戻したんだ) という結果をアンサーしているようにもとれます。

コロナ禍で弱ってしまったエンタメ業界をもう一度取り戻すために動く力強い決意の現れ、日本の音楽シーンを引っ張り、自分たちの創り出す音楽をオーディエンスに届けるという使命、という想いが詰まっているのかな?と考察しました。
その部分はどちらのアーティストにも共通する"想い"です。

MoveOnはSKY-HI作詞、GetYouBackは共作ながらNissy自身も作詞に携わっています。

"GetYouBack"はTHE FIRSTの3つの信念に沿って置き換えて聴いても話が通るように思います。日本の質の高いエンターテイメントを取り戻したい、とも。

SKY-HIが4次審査中にリュウヘイに送った言葉が自分の中で反芻しています。
これが"GetYouBack"の
"傷つき合うのは 何にも
満たされない So if you want

愛を持って Tell them from your heart"
にリンクするようにも感じました。

全ての人を愛する気持ちを持ってほしい
ステージ上でお客さんは感じる人は感じる
愛を持って接してくれているかどうか
注目度が上がれば上がるほどそういうものがあるかないかで大きく人生を左右する

AAAにしろ、Nissyにしろ、SKY-HIにしろ、音楽を取り上げる番組での地上波の露出はほぼゼロに等しいですが、なぜドームツアーを成功させるまでのアーティストになれたのか?
それはまさにこの言葉の中にあると思います。人を愛する気持ち。AAAを見ていて感じるのは、メンバーがメンバーを本当に愛していて尊重しているということ。それが私たちファンにも伝わって、愛を感じる。音楽やエンターテイメントを愛する心やリスペクトが歌に乗って心に届く。地道ながら、そんな気持ちが人から人へとじんわり広がり、こんなにも愛されているのかなと思います。

西島隆弘さん/Nissy と 日高光啓さん/SKY-HI がAAAで活動してきた15年間を通して培ってきた音楽ファーストの意思はすでに目に見えるモノであるし、結果としてもそこにあります。
ただ、今はフィールドは違うところにいる。ベクトルも違うのかもしれない。だけどお互いにエンターテイメントを愛し続けて活動をしていることに私は胸が熱くなるのです。
同じ音楽を愛する唯一無二の同志であり良きライバルでもある二人をこれからも応援していきたいと強く思いました。

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長々と読んでくださりありがとうございました。
駄文失礼致しました。

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