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おうち時間のこと

最近こんな感じでウキウキと外に出かけられる状況ではなく、多くの人と同じように休みの日はほとんど家で過ごしている。仕事柄テレワークとは無縁なので仕事と休日のバランスが取れていて、休みの日に家で過ごす時間を今のところ苦でなくいられている。そもそも、私はひとりで過ごす時間も生活それ自体も好きなのだ。

私は、大学生でひとり暮らしをしていた時よりも身の回りの環境を整えることが上手にできるようになった。ただ生活しているだけでその自分の成長を感じるので、その度に心の中で自分に拍手を送っている。

例えば料理。大学生の時は自分で作った料理をおいしいと思えることはあんまりなくて、誰かが作ったご飯が食べたくなって一人でも定食屋さんに行ったりもしていた。コンビニにもたくさんお世話になった。でもそれが今!自分が作ったご飯がおいしい!すごい進歩。(とはいっても大したものは作ってなくて、塩ゆでしたそら豆ですら美味しいと思うのでそれくらいのレベル。)でも疲れが溜まっている時は作りたくないのでスーパーのお惣菜、コンビニ、外食に頼る。心強い味方たち、ありがとう。そして料理自体好きなので、将来家を建てるとしたらキッチンにこだわりたいな~とふと今思った。吉本ばななさんの『キッチン』の冒頭には、”私がこの世の中でいちばん好きな場所は台所だと思う。”とある。(”台所”って書くと生活感が出て、”キッチン”というより人の温度がそこにあるような気がして、いいな。)でも私がいちばん好きなのは布団の中だけどね!

次に洗濯。洗濯も好き。特に晴れた日は、もう何もかも洗いたくなる。特に寝具を洗濯すると心もスッキリする。洗剤と柔軟剤はもう自分の中でこれだ!という組み合わせがあって、この組み合わせに落ち着くまでにも時間がかかったのでこの洗剤たちすら愛おしい。ちなみに洗剤はボールドで柔軟剤はレノアのピンクのやつ。めっちゃメジャーなやつな気がするけど洗濯するたびに「あ~良い匂い幸せ!」ってなるので私は好き。大学生の時は、洗濯を畳んでタンスにしまうというのがとても億劫で、取り込んだ洗濯ものが床に山積みになっていた。せっかく洗ったのに、という気持ちよりもめんどくささが上回っていたのだと思う。つくづく自分に正直な人間だと思う。でも今でも少し洗濯ものを取り込むのはさぼりがち。一晩くらい寒空の下にさらしてしまうことはあるある。取り込んでしまえばちゃんとやるのに。将来洗濯ものを取り込んでくれる人と結婚した方が良いかもしれないな。

最後は掃除。掃除大好き!とは言えないけど、日常のなかで当たり前のように小さい掃除ができるようになった。小さい掃除というのは、洗い物のついでにシンクも掃除したり、お風呂が上がるときに抜けた髪の毛を片付けたり、クイックルワイパーをしたり、そういうもの。「こういうのもできるようになったのね自分、えらい!」とこんなことで自分を褒めている。

と、こんな感じで私はひとり暮らしが好きなのである。当たり前のことが当たり前にできるようになるまでに大学の4年間かかったけど、その時間があったからこそ今の自分がいると思うと、生活に手が回っていなかった不器用なあの時の自分にありがとうと言いたくなる。

何でもない日常を愛せる心の余裕はなるべくいつも忘れないようにしたいけど、心が疲れてそういうものができなくなっても、それでもいいと思っている。できない自分を責めずに、そういう時はたっぷり休むのが大事。

これからも頑張りすぎずに、ちゃんとサボって、ゆるく日常をあいしていけたらいいな。