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「おいしかった」の正体 | 莉琴
わたしは「一食入魂」と言っても過言ではないくらい、毎回の食事を大切にしている。
おいしいものが大好きで、空腹ではなにも手につかなくなる食いしん坊だから、どうしても蔑ろにできない。
「これでいい」ではなく、
「これがいい」と選んだものを毎回食べる。
さらに、いま目の前にある食事が自分にとって世界で一番おいしいものだと信じている。
無理矢理に思い込ませるのではなく、そういう体(テイ)でいただくと自
父のハムキュウリサンド | 莉琴
今でこそ、おなかが空くと何も手につかなくなるほどの食いしん坊だが、小さな頃は少食で親から心配されていたそうだ。
あまりにも食べないから、仙人のように霞を食べて生きてるんじゃないかと祖父母に言われ、「カスミちゃん」とも呼ばれていたという。
伝聞表現が続くのはわたしの中に少食の記憶はないからで、唯一覚えているのは親族で百貨店最上階のレストランフロアへ行ったときのことだ。
店の前に並ぶ様々なメニュ
紅茶とミルクのあんばい|茉記
朝起きて窓を開けて、夏真っ盛りな空が迎えてくれると、ふと思い出す風景がある。
母がキッチンで朝ごはんの支度を、テレビからはニュースが流れ、出勤前の父が新聞を読んでいる。
こどもの頃のいつもの朝の風景だ。
夏になると、母がガラスピッチャーに濃い目にいれた紅茶を氷で冷やしている姿が加わった。
おいしいアイスティーのいれかたはあるけれど、母はいつもこうしていた。
あさごはんのテーブルには、いつもミルク
Live | saki
朝、目覚めるとカーテンを開けて陽を浴びる。
ベランダに出ると、ハーブをはじめとした植物たちが育っている。朝一番に伺いみる姿はまるで、子どもたちが「おはよう!」と迎えてくれる笑顔のように明るく、エネルギッシュに弾けている。
様子を眺めながら"乾いている"と感じた植物に、水を注ぐ。朝のコップ一杯の水が身体の隅々まで沁み渡るように、土や植物に触れていると、むく、むく、むくむく…と、元気や活力が足元から全
もうひとつの世界【アフリカ旅行記】 | 莉琴
10年くらい前にアフリカのケニアへ旅をした。
首都ナイロビから小さな空港へ行き、プロペラ機で1時間弱移動してホテル近くの空港に着く。
只、そこは空港とはいえ、だだっ広い土の上に線が引かれただけのようなところだった。
ホテルまでジープに乗って20分程ガタゴト揺られて移動するうちに動物たちが姿を見せ始める。
ゾウ、カバ、キリン、シマウマ、ハイエナ、バッファロー、ジャッカル…それぞれの縄張りはあるもの
私の進んだ道|ひかり
自分をポジティブかネガティブかで判断するとしたら、ポジティブだと思う。
あれこれ考え込みながらも、持ち合わせた鈍感さを良いように使って、美味しいものを食べている時は痛みを忘れるように、悩んだ末にはとても元気になることができる。
違う角度から見れば抜けているとも言えるのだが、それも良しとする。
ただこれは、私の現在の話である。
子供の頃から割と大人と呼んでもいいような年齢になるまでは、ほとんど