鬼のように働くことが悪とみなされがちな理由〜ベンチャープロパーとして20代人生を捧げた女子の戯言〜


こんばんは。はーこです。

ブログ更新すると言って、初回更新から2ヶ月が経とうとしています。(継続すること難しい。)

さて、早速本題ですが、今回はなぜ働きすぎることが悪いとみなされがちなのか、もっと過激に言えば"鬼のように働くことが悪とみなされがちな理由"について、私なりに女子の目線で考えてみましたのでお話したいと思います。

ベンチャー企業のプロパー組として働き始めて早5年目を迎えました。周りからよく言われる"はーこって忙しそう"と言われる友に向けて、全力言い訳の機会をいただければと思います。

トップ写真は、社内で最も認められたい方から栄誉ある賞をいただいたときの写真です。当時振り返りながら連ねる戯言に、しばしお付き合いくださいませ。

働き方改革っていう"ネーミング"って素晴らしいですよね!

まず言いたいのは、働き方改革って言うネーミングセンスは素晴らしいと思います。

そもそも、働き方改革というのは、2016年9月、安倍内閣が舵をとって始めた施策です。

これについては、ググれば何でも情報出てきますが、どのような課題解決をしたくて出来た政策かというと、大きく3つ。これを噛み砕いた解釈で説明すると…

1.長時間労働の改善
→日本人って働き過ぎだし、過労死多いし、とりわけ女性は仕事の機会均等とは言え少子化問題あるから家庭持つ余裕も必要だよね、改善しようよ!

2.非正規雇用、正社員の格差解決
→働き方の自由を認めて、正社員だからこの給与、派遣だからこの範囲、と言った壁を無くして行こうよ、夢を追う人もいるんだからさ、気軽に副業の選択肢も増やしてさ、自分らしく生きていける人生作れる仕組みを会社が提供しようよ!

3.高齢者の就労促進
→年金制度も財政圧迫するし、元気なら働けるように環境整えようよ、正社員とか年齢制限とかにこだわらずに働けるような条件を作った方が人手不足も解消できるでしょ、高齢者は元気でまだまだ働けるんだから!

私の認識では上記です。語弊あればすみません、他意ありません。でも多分合ってます。

そして、上記の理由から、一番槍玉に上がった悪こそ、"長時間労働=悪"という価値観なわけです。

働き方改革の理念は素晴らしいし共感しますが、ただしこのままだと20代女性が実は一番不幸を被るのでは? と私は思っています。

その理由を端的に説明するのであれば、"長時間労働をする女子に対してあまりに救いがないから"の一言に尽きます。

ここを少し深掘りします。

長時間労働をしている女子の本質とは?

長時間労働。

このネーミングだけ見ると確かになんだか悪な気がしてきます。

大変そう、きつそう、ちゃんと寝れてる?、自分をすり減らすぐらいなら他の環境に行けばいいのに。

こちら、ベンチャー企業で20代を全力疾走してきた私宛にいただいた数ある心配の声たちです。でもきっと、私だけではなく、長時間労働している女子全般に向けられるある意味"同情のお言葉"なのでしょう。

ただ、そんな心配をしていただけるあなたにこそ想像いただきたいこと。それは"なぜこの女性は長時間労働をしているのか"という気持ちの部分です。

男女共同参画社会、男女平等が一般的なリテラシーとなっている世の中ですが、そうは言っても男女の違いは明確にあります。というか違いがあるべきです。だからこそ切り分けて想像していただきたい。"長時間労働する女子の心理ってなんなのか"。

人によりけり。もちろんですがあえて女子を一般化するとしたら、それは"役に立ちたい、役に立ってると思われたい相手がいるから"に他なりません。

例えばクライアント、社内のメンバー、上司。相手は様々ですが、きっと根底には"この人のために役に立ちたい"という気持ちが大前提としてあります。

逆に今いる環境で、全員が嫌いだとか、そんな気持ちを1ミリでも持っている人は闘えない。それが女子の本質です。ここが男子と明確に違うところな気がします。

定時で帰って、効率よく生きている彼女ですら、恐らくプライベートにそんな相手がいるのです。優先順位の問題で、役に立ちたいと思う相手が職場にいるか、プライベートにいるかの違いなだけ。私は色んな女性と話していてそんな風に思っています。

何が言いたいのか。
まとめると、長時間労働しているあなたの身近な人は、決して"私を見て! 構ってよ! こんなに頑張ってるのよ!"が本質ではないということです。確かに承認欲求はあるかもしれませんが、それはあくまで表面的なこと。本質は、隣にいる誰かのために尽くす。これが全てなのかなと考えています。

長時間労働をしてきた私(女子)の本音

私は所謂、優等生キャラで高校まで生きてきました。両親、親族ほぼ教員一家で、良くも悪くも箱入り娘。将来は公務員かなと親族全員思っていたはずのところに、ベンチャー企業を選択して今に至ります。

苦労話を自慢することはしたくありませんが、はっきり言って社会人1年目は地獄を見た人間です。なぜ地獄かというと、徹底的に働き尽くしてきた人間だからです。

会社から強要されたわけではありません。しかしながら、当時の上司はそれはそれは恐ろしく仕事が出来る方で、新卒ペーペーが適うわけもない相手でした。

私はそれが悔しくて悔しくて、若干恨みすら持っていたことも事実です。会社から残業しろと言われた訳ではなく、私は"この人に褒められたい"という一心で、若い体力と気持ちだけで日々生きていたように感じます。

経験のない1年目が認められる存在になるためには。
経験で勝てない以上、その人以上の時間と労力を費やすしかありません。死ぬ気でインプットして、先回りしようと想像をして、画策し尽くして頑張るしかありません。それでも打率は1割ぐらい。当たり前ながら、勝てるわけがないのです。

勝ち負けと言うと、なんだか意固地になってた気もしますが、今思うとあの活力はやはり、"一流であるこの人の役に立ちたい"という一心だった気がします。あまり良くないかもしれませんが、クライアントではなく身近にいる上司に対してそんなことを当時思っていました。

スキルで勝てないから、時間を費やす。
これは、私にとっては当たり前の選択であり、労働時間が長いというそれ自身には不満はなかったです。辛いな、きついな、と思うことはあっても、それは時間に対してではなく認められない辛さです。ここをなんとなくがむしゃらだった当時は分からなかったのですが、冷静な今思い返すとそのように感じています。

つまり、長時間労働をしてきた私が思う本音は、
"こんなに働いている私って可愛そう、同情して!"ではなく、
"あなたのためにがんばりたい、結果は出てないかもしれないけど、諦めないけどあまりに報われないのなら心折れちゃうかもしれないから、過程も1ミリだけ認めてほしい"
でした。

鬼のように働くことが悪である理由とは

ここでやっとテーマに関する考察です。なぜ鬼のように働くことが悪なのでしょう?

きっとそれは、そういう人たちの本音をある意味無視した表面的な解釈に起因します。先ほどの話に戻すとすれば、"私こんなにがんばってる。なんで認めてくれないの?"と、思われがちなのです。

残業代を払わないとか、会社が無理やり過酷な労働環境を敷いている、それによる若年層の自殺や過労死を引き起こす本当に不幸な事象もあるでしょう。効率化を目指すべきだし、いたずらに長く働くことが正義ではありません。ですが、私には、それが全てだとは思えないのです。

少なくとも私は、"そうしたいからそうした"人間ですし、私の周りのハードワーカーもそんな人が大多数です。しかし、その行動がいわゆる"労働時間"という尺度だけで見られたら、きっとその本質は隠れてしまいます。

女子基軸に申し上げてきたのですが、結局何が言いたいかっていうと。表面的な"労働時間"という尺度だけを押し付ける"働き方改革"にはしないで欲しいということです。だって、そんなこと言われたら、"身を尽くしてきた私が悪なの?"と思う人がいるわけです。少なくとも私はそうです。

選択の自由があること。これこそ、"働き方改革"というネーミングにふさわしいと最近本当に思います。制限、ルールではなくて。

この人の役に立ちたい、という気持ちが世界を動かすのでは?

長くなりました、そろそろ締めます。

結局何が言いたいのかというと、あなたの隣にいる、もしくは世の中全般の"ハードーワーカー"に対して、"効率悪い"だとか、"時代に合ってない"という言葉で片付けないでくださいということです。

恋愛に例えてみるならば、
"こいつ空回りしてるけど一生懸命だな"
はい、これです。

好き嫌いや、価値観は多様なので、全ての長時間労働を認めろと言いたい訳では決してないのですが、その時間を犠牲にしてでも"あなた"の役に立ちたくて、一生懸命な人なのかもしれないのです。少なくとも、そう思う人がいることを、世の中の流れだとか法律的縛りで制限してしまっては、人情深い人、とりわけ20代女子でやる気のある人ほど潰れてしまう気がしています。

化粧が落ちて、疲れ切っている女子が身近にいましたら。たった一言、"ありがとう"とか"お疲れ様、俺は見てるよ"と伝えてあげてください。女子なんて、周りの言葉一つで身体も心もコロリと変われるカメレオンです。言葉は無料(ただ)です、そしてそのカメレオン気質が、明日のビジネスを生み出し、世界を変えるかもしれません。言霊にはそんな力があります。

根性あります、自分ではなく誰かのためにこそ最大限のパフォーマンスを出します、それが女子の根本なはずです。だからこそ、少しだけの感謝と労いがあれば、もっともっと幸せな世界になれると本気で思います。女子に甘んじるつもりは毛頭ないですし、男性の調整力と突破力に、私は感謝して尊敬していますのでお互いそうあれたらいいな、とか。

長く語りました。飽きてる方ごめんなさい。
ここまで読んでいただいたあなたに、感謝して。
次回は梅雨明けぐらいに更新できればと思います。

大好きな友達、仲間。
どうかこんなことを想って泣く泣く飲みの誘いを断わざるを得ない私を見捨てないでください、という願いを込めて結びといたします。

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