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「地頭の良さ」は「文章力」に比例する

こんばんは。はーこです。

2019年の始まりはこんな投稿から始まりまして。
https://www.facebook.com/thirdstory.dandh/posts/1021304521393099

自分の言葉を紡ぐことを年始の抱負にしたにも関わらず、丸々3ヶ月たった今、もはや桜が満開の今日この頃。まったく行動に移していない自分を蹴とばすべく、noteを始めてみました。さらっと、かるーく、ゆるく更新していこうと思います。応援いただけると嬉しいです。

さて、一発目の内容は何にしようかな? と迷ったのですが、最近よく考えるテーマの一つ「地頭の良さってなんだろう」について考えてみることにしました。

少しだけ、私の価値観を整理しながらお話できればと思います。

地頭の良さ、を分解する

まず、結論としては、地頭の良さって言葉の使い方がうまいかどうかに比例すると私は思っています。

どれだけ学歴が高くとも、どれだけIQが高くとも、
伝え方が下手・暴言を吐く人に地頭の良さは感じませんよね。

逆に、学歴が低い(とあえて表現します)人でも
言葉の使い方が適切で、正しく相手に伝える力がある人は、地頭が良いと感じます。

つまり、言葉の使い方が地頭の良さに関係している、
と私は解釈しているのですが、この「言葉」というのは、アウトプットの仕方として大きく二つあります。

1つ目は文章。テキストです。
そしてもう1つは、会話。口頭のコミュニケーションです。

しかし、残念ながら、口頭のコミュニケーション力を磨くのはちょっと難しいです。声色・キャラクター・立ち位置・タイミングなど、対面による口頭のコミュニケーションにおいては、考えるべき要素が多いからです。

一方、文章力を磨くのは割とシンプルに色々試すことができます。基本個人プレイだからです。

つまり、私は、地頭が良いと思われるための個人的な努力領域として、文章力を磨くことが近道だと思っています。

そこで今回は、地頭が良いと思われるために必要な
文章力について考えてみます。

文章がうまい人の共通点

文章がうまい、と言われる人の共通点を考えてみました。私が思うに、このような3つの条件を満たしているように思います。

1. とにかく「具体的」。抽象的な言葉でごまかさない。

どういうことかと言うと、固有名詞と数字・例・エピソード等がバランスよく語られていて、読み手にとって、文章を読むことを飽きさせない、イメージがしやすい言葉を選んでいるということです。

例えば、こちらのAとB、どちらが「文章がうまい」と思いますか?

A:最近疲れが酷い…
  何となく寝つきが悪い気がするし、よく眠れない。
  何とかしたくて快眠グッズ買ってみたらこれが超良かった!
  誰かにオススメしたくなっちゃって、プレゼントしてみたら、
  かなり感謝されたから良かった!
    
B:ここ2ヶ月、肩こりが酷くて首が回らない…
  22:00に寝る習慣だったのに、気づけば0:00を回ることもしばしば…
  何とかしたくてとりあえず「ホットアイマスク」を買ってみたら
  眼精疲労が解消されたみたいでよく眠れるように。
  日中眠そうな後輩にプレゼントしてみたらギリギリ出社だったのに、
  私よりも早く会社に来るようになって感謝された!  

かなり極端にぼかした感じがありますが、Aのような文章多くないですか?

疲れってどういう? 快眠グッズって何? 誰に感謝されたの…?

読み手としては、不明点が多すぎると読むことを諦める習性があります。口頭のコミュニケーションにおいては、不明点を都度質問すれば解決しますが、文章ではそうはいきません。

つまり、「読解を諦める=飽きる」のです。これは心理学的にも何かそんな話あった気がします。忘れましたが。

逆に、イメージが伝わりやすいと、読み手を飽きさせることはありません。イメージを伝わりやすくするために必要なのは、固有名詞・数字・例・エピソードをバランスよく配置することです。

この文章で、ちゃんと読み手がイメージつくかな? 
ついてきてるかな? と確認することはとても大事な気がします。

2. 文章内の項目が散らかってない。「小見出し読み」でも内容が伝わる。

結局、この文章で言いたいことって何なの?

こう思われたらTHE ENDです。伝えたい内容を項目としてしっかり整理されていない、いわゆる「散らかっている状態」だと読み手は混乱します。

散らかっている状態を具体化すると、こんな感じでしょうか。

・言葉の統一がされておらず、似たようなワードがたくさんある
・文章の主軸からどんどん離れていって、最初と最後の段落が結びついていない

結局、文章においても必要なのは、ビジネスと同様、
目標からのドリルダウン。伝えたいテーマがあって、それを説明するためにはこういう要素が必要で…といった、因数分解が大切です。

ちなみに、プロのライターは執筆前に必ず構成メモを書いています。それは、丁寧に書き出す作業でなくとも、必ず頭の中に項目が整理された状態となった上で、文章を書き始めます。そうすると、本来伝えたい主軸となるテーマから脱線して、結局何が言いたいのか分からなくなることもありません。

具体的に、項目が整理されている状態を図るとしたら、それは、タイトルが結論になっていることは勿論、「小見出し読み」だけで、その文章の内容が概ね伝わるかどうか。

寧ろ、タイトルと小見出しだけでその文章の言いたいことの8割伝えることが大切です。その他はあくまで補足説明となります。

3. 「伝える順番」が意識されている。

日本人が最も苦手とされる「伝える順番」。時系列に話すのは実はナンセンスなのをご存知ですか?

例え、伝える内容・項目が全く同じであっても、順番を間違うと、やはり正しく伝わる前に読み手は飽きてしまう、冗長だと思われやすく、文章が下手だという烙印を無意識に打たれてしまいます。

私が思う、伝える順番が最も最適化されていると思うのは、新聞の記事です。

事象の概略(今)→背景(過去)→結論と今後(未来)

時系列ではなく、今→過去→未来の順番です。これって非常に伝わりやすい黄金構成とされています。

ビジネスにおいてもそうですよね。メールであっても、文書であっても、まずは結論から、次に背景、最後に次のステップとなる順番で項目が整理されている文章はとても分かりやすく伝わります。

実は、日本人は「伝える順番」の最適化が苦手です。
なぜなら、幼少期から大学生になるまで、日本昔話や読書感想文などで、ひたすら「時系列」文章に触れる機会が多いからです。
※昔々あるところに…おじいさんとおばあさんが…と言ったくだりです。

物語であれば時系列でもいいのですが、「文章」を書こうと思ったら、伝える順番を考慮することが大事。
時系列に話すのは実はナンセンスということを知っておくと、ぐっと伝わりやすい文章に近づくと思います。

地頭が良いと何において得なのか

私自身、まだまだ未熟ではありますが、こんなことを考えて日々文章を書いています。いかがでしたでしょうか。

地頭の良い人だと思われることのメリットは、人の行動喚起を促進できることだと思います。

同じ内容のことを伝えていても、「誰の言葉」なのかによって、受け取り側の行動は歴然と変わります。地頭が良いと感じたら、その人に対して無意識に尊敬の気持ちを抱くので、「この人が言うなら…」と、行動に繋げる力を持つことができます。

日々のコミュニケーションの中で、「こんなことをしたい、形にしたい」、そういう想いをもったとき、人に助けを求める・協力してもらうためには、やはり行動喚起が重要です。

文章というのも一つの手段ですし、地頭の良さなんて要らない、という価値観もありますが、少なくとも私は、「この人地頭が良いな」と思う人が発する言葉には、素直に耳を傾ける気がします。

地頭の良さは文章力に比例する。
そして文章力は、自分一人の力で磨くことが出来る。

今回のお話はこの辺りで。
次は満開の桜が散るころにお届けできればと思います。

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