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ママだからって、品行方正なわけじゃない

ここ数年で、仕事依頼の問い合わせ内容が大きく変わった。以前は「女性のキャリア」や「SNS」についてコメントを求められることが多かったけど、
ここ数年は「子育て中のママ」としての出演やコメント依頼が多い。

人生の切り売りを仕事にしている以上、ライフステージの変化が仕事に直結するのは当たり前だけど、登壇依頼資料で幼児教育専門家の方の横に自分の名前が載っているのを見ると「私ってこういうポジションだっけ…?この中にいていいのか…?」と戸惑ってしまうのも事実。そして「子育ての一部を発信してはいるものの、それでイベントに出るほどでは無い気がする…」と気後れしてお断りしてしまうことも多い。

専門家の皆さんとお仕事をすると、「私って常に『何をしてるかわからない人』だよなー」と気持ちがふわふわしてくる。

ブログは19年続いているから「ブロガー」は妥当な呼び名だけど、プラットフォーム名は「そこで何をしている人か」まで定義していないから、フォロワー外の人には、私が何の発信者かわかりづらい。個人的に自分の商品は「エッセイ」だと思っているけどエッセイ=文章というイメージが伴うので、ショート動画が中心の今の活動とは合っていないし、20代の子に「エッセイ」という単語を使ったら、全く通じなかった。

仕事依頼の資料に「ママブロガー」と書かれていたこともあったけど、これも自分から名乗るほどしっくり来てはいない。私が息子にとって「ママ」であることは事実だけど、「ママ」という看板がつくことによって「品行方正」であることや「良妻賢母」感を求められる気がして、なんとなく息苦しい。

良妻賢母なんて時代遅れワードだと思うし、たかが「ママ」という2文字にそこまで敏感にならなくていいかもしれないけど、「ママだから」と「ママなのに」はしょっちゅう言われるし、自分でも意識してしまう。

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