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友人にどこまで頼っていいのか問題

いざという時、友人にどんなことまで頼っていいのだろう。どこまでが「友達」としてOKラインで、どこからがNGか。友情にはマニュアルが無く、OKラインは人によるからこそ、人間関係は難しい。

「いざという時」にも病気や怪我、経済的ピンチなどいろんなパターンが考えられるが、私の場合「予定がある日に子供を預ける場所が見つからない」が、日常の中で一番頻繁に発生する「今、そこにある危機」である。

そして、今週、まさにその「危機」が発生した。

私は去年から母と同居しており、たまに発生する夜の仕事や予定の際は、4歳息子をみてもらうことが出来る。

けれど、成人の日の夕方、かなりリスケしづらい予定に合わせて、母にも緊急の予定が発生した。(パパは海外旅行中)

祝日なので、区の預かりサービスも頼れない。(←そもそも激戦でなかなか予約が取れない)

…となると、ベビーシッターさんを頼むしかないけれど、今回はあまりにも直前すぎた。

最近はシッターさんを頼んでいなかったので、頼めるような「いつもの人」がいない。予定自体は2時間だけど、家からの移動を含めると、4時間、家を留守にすることになる。

今までに頼んだことの無いシッターさんを我が家に呼び、当日顔合わせで、4時間外出…これは正直かなり不安だ。

あぁ、もう全てが終わった...リスケ不可避...と諦めかけた時に、とあるママ友の顔が浮かび、思い切って連絡してみたところ、息子を預かってくれることになった。

家からだと、移動時間分もベビーシッターさんにお願いすることになるけど、用事のある場所の近くに住んでいる彼女に預かってもらえれば、2時間ちょいで迎えに行ける。

預かる側にとって、2時間は短くない時間だけど、考えうる限り最善の方法だ。

友人は2児のママで、子供の扱いには慣れているだろうし、SNSを通して私の息子を知ってくれている。何より、私が彼女の人柄をよく知っているから、安心して預けられる。

そんなわけで、人生で初めて「我が子を友達に預かってもらう」ことが確定した。

当日、待ち合わせ場所に到着すると、友人は「うちの子が使ってたおもちゃ持ってきたよ〜!」と大量のトミカとパウ・パトロールのおもちゃと共に迎えてくれて、息子の目が輝いた。

保育園の登園でさえぐずる息子も、初めて見るトミカにすっかり心を奪われ、「ママ、いってらっしゃい!!」と上機嫌で別れを告げたので安心して出かけられた。

予定の間も、ご機嫌に過ごしている息子の写真が何枚か届き、

2時間後、夕食の場所で待ち合わせると、アンパンマンのお子様セットを食べ終わった息子が、You Tubeを見ながら「ママ、おかえりー!」と出迎えてくれた。

大人の階段をひとつのぼった息子と再会

息子は終始ご機嫌だったそうだ。それはおそらく、どんな人にも安心感を与えてくれる彼女の人柄のおかげだけど、私にとっても、息子にとっても、この2時間は大きな転換点となった。

子供の世話を人に頼むのは、図々しいし申し訳ない…たとえ友達でもそれは絶対に頼めない...と今までは思っていた。

そんなこと滅多にないとはいえ、子供に怪我や事故があったら、お互いにどうしていいかわからないし、相手の負担を考えると「頼まないのが常識」のような気がしていた。

でも、昨日の私に他に解決法があったかというと思い浮かばず、彼女が快く預かってくれて本当に助かった。

3時間悩んだ末にラインを送り「大丈夫だよ!」と即レスが来た時は、友人のあまりの懐の深さに、ちょっと泣いた。

そして、優しい彼女が「力になれて嬉しい!」と言ってくれたことで「こういうことって、友達に頼んでもいいんだ...」と、自分の中での人に対しての「ダメ」ラインがちょっと緩んだ。

私も友人がピンチの時は「いつでも子供預かるよ~」と名乗り出ようと思う。というか、このnoteはその意志の周知のために書いたので、リアル友人は私を頼ってね。

全てに対して同じことを言えるわけではないけど、自分の中での境界線を越えたことで、「人って、頼ったら、受け入れてくれるんだ...」と気持ちが少し楽になったし、助けられた経験が出来たおかげで、自分が誰かに対して引き受けてあげられるラインが広がった気もする。自分に何かを許すことは、人に許せるようになることかもしれない。

私のシングルマザーライフは、多くの人の協力により成り立っている。そのことに改めて感謝したい。

さなえちゃん、ありがとう〜!
さなえちゃんはイメージコンサルタントで、
私のパーソナルカラー、骨格、顔タイプの診断をしてくれた人でもあります。

診断したい方がいたらぜひ。優しいよ。

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