POOLO5期 第5回目の講義
POOLO5期、第5回目の講義のテーマは、「これからの観光のために学ぶべきSDGs思考とキャリアデザイン」でした。
ゲストはツーリズムプロデューサー・作家の江藤誠晃さんでした。
(関西弁だったので、個人的にすごく親しみやすかった!)
︎「観光」の語源
観光という言葉の語源は中国にあるそうです。
私は世界遺産が好きで、歴史的な建造物とか、大自然がある場所を巡ることが多いです。
目に見えるものを見に行く感覚です。
いわゆる「観光地」と言われており、SNSやガイドブックに載っていて、チケットを買って入るような場所です。
これが私の観光の定番でした。
観光という言葉の語源から考えると、その場所の目に見えないものに目を向けることに重きが置かれている気がします。
その場所の地形や天候や環境、そしてそこから生まれる人々の暮らしや社会的システムを観察することが、もともとの観光であることがわかりました。
語源から考える観光
目に見えるものだけではなく
目に見えないものにも目を向けること。
行って終わりではなく
訪れる前後に調べたり考えたりして、新たに行動を起こすこと。
中長期的なスパンで捉えること。
「モノ消費」から「コト消費」とは以前から言われていることですよね。
情報過多、物質過多のこの時代に、精選されたモノや経験などのコトが必要とされ、本質的なものだけが残っていくのだと改めて考えさせられました。
こう考えると、自分の中での「観光」の奥行きがぐっと深まりました。
ベネフィットとプロフィット
前述した精選されたモノやコトとはどんなものかということを、江藤さんの言葉を借りて言うなら、ベネフィットとプロフィットであると考えられます。
これからの観光を考える時に欠かせないのが、ベネフィットとプロフィットの交換という視点です。
日本に来る旅人に対して、どんな価値を与えてまたここに来たいと思われる旅をつくるか。
その対価として、素晴らしい土地でありながら過疎化により財源が無くなっていく地域の人々の暮らしをいかにして豊かにするか。
旅人と生活者、両方の視点が欠かせません。
観光立国とSDGs
2023年3月末、観光庁は「観光立国推進基本計画」を閣議決定しました。
私達は観光立国民として、日本の素晴らしさを国内外に伝え、訪れてもらうことで、世界中の人々の豊かさや幸せを創り出すことになります。
その日本の素晴らしさについて、今在るものの魅せ方や、今在るものに付加価値を乗せた魅せ方など、何をどのように魅せるかを考えていく必要があると思います。
例えば、歴史的建造物を昔ながらの形で遺していくことや、一方で素晴らしい自然環境にある廃校となった小学校をリノベーションして宿泊施設として新たな形にしていくことなどです。
講義では、江藤さんが廃校になった小学校をリノベーションをプロデュースされている例もお話して頂きました。
(お話を聞くだけで素敵すぎてわくわく!行きたい場所リストに入れました!)
まずは何をどのような形で持続可能にしていくか、SDGsを参考にしながら国際的視野から見た日本の観光を考えていきたいと思います。
素人と玄人
私達は観光立国民として、政府や地方自治体の誰かにおまかせするだけではだめなんだと思います。
江藤さんは、当事者意識や問題意識を持ったらその時点で玄人だと仰っていました。
私達一人一人が玄人意識を持つということであり、私達一人一人が日本を観光立国にしていくということです。
⬇︎ 江藤さんプロデュースの観光甲子園
「自分のための自分になるな、世界のための自分になれ」
(・・・かっこいい!こんな大人素敵です。憧れます。)
世界のための自分になる前に、大前提として自分を満たすことがあります。
江藤さん曰く、
このようにまずは自分を満たし、自分の周りを豊かにし、そして、日本のことや世界のためになる人になりたい!と思いました。
(私の人生、思ってた以上に壮大なものになりそうだ...!)
「旅せよ!」
最後に、江藤さんからのメッセージは、「旅せよ!」でした。
色々なところを旅してみた景色から何かを考えることが大切だそうです。
(POOLOっぽい締めになった!)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?