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「ボンベイ」とわたし

今日、ふっと思い立ち、車で片道約1時間半、カレーを食べに行った。

「ボンベイと和のキッチン」

2012年までは、名古屋駅にある大名古屋ビルヂングの地下にあった「ボンベイ」

当時の「ボンベイ」のことを辿ろうと調べたらこのBlogに辿り着いた。やっぱり、熱烈なファンがいる。

私が「ボンベイ」と出会ったのは、大学生の20 歳の頃。もう四半世紀前。

当時、お付き合いしていたヒトも「カレーずき」で、名古屋界隈のカレー屋さん特集の雑誌を買って、制覇しよう!とカレー屋巡りをしていた。

そして、「ボンベイ」に出会った。

トマトベースで無水で煮込まれているチキンカレー

「食べる」というより「飲む」カレーだった。

ノドから食道を通り、胃にたどり着くまでの道筋が、体感できる。

汗がジワジワ出てきて、しばらく胃が熱い。

食べ終わるまで、水は飲まない。

これ、「ボンベイ」のカレーを食べるようになって覚えたカレーの食べ方。


二人で「ボンベイ」のカレーの虜になり、それからは、カレー巡りをパタッと辞めて、トマト缶やら無印良品でカレースパイスセットやらを買い、家で「『ボンベイ』の味を再現するぞ!」と二人で作っては食べ「いや!違うなーこの味じゃない!」を繰り返していた。

私が名古屋にいた大学生の頃から、神奈川に行ったリハ専門学校、地元に戻ってきて働き始めて、結婚して、出産して、、、ずっと「ボンベイ」と繋がっていた。

名古屋駅を経由する時には、何度も一人で立ち寄り、「カレーずき」のヒトとお別れしてからも、時折り、男女関係なく、私の「大切なヒト」達を誘い、食べに行っていた。

カウンターには、私と同い年の娘さんがいた。

↑のBlogにも登場するAkariさん。

このBlogを読んで、初めてあの娘(こ)の名前を知ったくらいの「ボンベイ」という場だけの関係だったけれど、食べに行くと話しかけてくれて、いろいろその時のお互いのことを話した。

おそらく、彼女が、約十数年間の私の恋愛歴や交友歴の長期の変遷を知っている唯一のヒトなんだと思う。

しかし、生活の忙しさから、名古屋への足が遠のいている間に、大名古屋ビルヂングは解体され、「ボンベイ」は閉店していた。

でも、数年前、地元のローカル情報番組で偶然見かけた。

大名古屋ビルヂングを閉店した後、お店を別の場所で復活させ、その後、移転して、今の「ボンベイと和のキッチン」となっていた。

Akariさんは、テレビの中のそこには居なかった。

Akariさんのお兄さんが「ボンベイ」のカレーを続けてくれていた。

番組を見た時も、「あー、またボンベイのカレー食べたいなー」と思ったけれど、行動は起こさなかった。


、、、で、なんで今日、「行こう!」と思い立ったのか。

私には、妄想癖がある。

今の私の頭の中を占めている妄想は

「『居場所』を作る」こと。

「誰かの」でもあり、「自分の」でもある『居場所』

物理的な建物がある『居場所』を作ることは、全くの妄想レベルだけど。

いろんな意味での『居場所』については、妄想半分、現実半分。

その妄想に、度々、頭に登場してくるのが、この「ボンベイ」のカレー。

だから、今日、無性に「ボンベイ」のカレーが食べたくなった。

ネットで場所を調べて、車で向かった。

定休日ではないことは確認したけど、今日、ホントにお店をやっているのかわからないのに、運転する車の中で、口の中は、もう「ボンベイ」のカレーの口だった。

ナビでたどり着き、営業していることに一安心。

メニューは、少し変わっていた。

昔は、カレー「普通」か「大盛」しかなくて。

いつも「大盛」(カレーが普通の2倍。ごはんはそのヒト好みに入れてくれて足りなければおかわりできる)にしていたので、

メニューの中の「カレーランチセット」の「カレーW」を注文した。

そしたら、カレーの器が二つで出てきた!笑

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ひたすら食べる。

カレーをごはんにかけて一口、カレーだけを一口、を交互に。

おーおー、この食べ方、この食べ方!

毎回、カレーとごはんを一緒に食べるとめまぐるしい量のごはんを食べることになるから、この交互がいいんだよなー。

って思い出しながら、食べる。

いや、飲む。

なんだかいろんなことを思い出したり、妄想したりしながら食べた。

お会計の時に、少しあの娘(こ)のお兄さんと話をした。

あの娘(こ)は、今、別の専念したいことを見つけて仕事をしているそうだ。


お昼に食べたカレーが、夕飯も食べ終えた今も胃の中で熱い。

今日、「ボンベイ」のカレーを一人で食べに行ったことを家族には、話していない。

なのに、カレーを二つtakeoutした。

今、ウチの冷凍庫に入っている。

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