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人は欲望の奴隷である

「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」(全文→https://logmi.jp/business/articles/9911)

「Stay Hungry. Stay Foolish.」
(全文→ https://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000)

上は世界一貧しい大統領で有名な
ウルグアイのムヒカ元大統領の言葉
下はアップル社を設立した
スティーブ・ジョブズの言葉である

現代の消費社会と資本主義に疑問を抱く国家元首と
その資本主義を牽引していると言っても過言ではない大企業のCEO

全く対照的な立場から
全く対照的な事を言っているよう見えるが

このどちらのスピーチも
今でも高い評価を受けている

これこそ現代社会の資本主義が抱える矛盾である


欲望は間違いなく人間の発展に不可欠であった
何か便利さなどを求める
欲望から新たな発明をし
ここまで便利な世の中になった

さらなる発展のためには現状に満足してはいけない
常に貪欲であれ
それがスティーブ・ジョブズの考えであり
この考えが消費社会の発展を促している

ムヒカ氏も決して発展を否定している訳ではない
しかしはたしてその発展は
人類の幸福に繋がっているのか?
我々は消費社会というシステムに踊らされ
ただ利潤を得る為だけに働き
発展を進めているのではないか?

私たちは口では不平等をなくそうと言っている
しかし実際行っていることはその格差を広げる
貧しい者から搾取である

止まることの出来なくなった
暴走状態の消費社会の歯車を止めなければ
決してその問題は解決される事はない

確かに貪欲である事は
スティーブ・ジョブズの言う様に大切である
でもその欲望に支配され
目指すべき方向を見失ってはいけない


今ある小さなことに幸福を感じられることは
心の豊かさである

その心の豊かさと欲望を
両立させることは可能である
特に先進国に生きる我々が欲望の奴隷から解放され
今後その欲望のベクトルを見失わなければ
人類全体のさらなる発展と幸福が期待できると思う




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