見出し画像

[新NISA] 「短期で大きく儲けたい!」と思ったら、間違った方向に進んでいると自覚しよう。

短期で大きく儲けたいが・・・・

みなさんこんばんは。

2024年から新NISAで投資デビューを果たされた方がとても多いということで、素晴らしいことだと感じています。私は国民の全員が証券口座をもつことが、国民のしあわせにつながると本気で思っていますので、とてもいい方向に進んでいると思っています。

ただここで注意点があります。あなたは心のなかでこんな風に思ってませんか?。

「せっかく投資をするんだから、短期で大きく儲けたいよなあ・・・」

もしこんな考えがあなたの頭の中をよぎったら、あなたの投資はまちがった方向に進んでいると思ってください。株式投資は「短期で大きく儲けよう」と思って儲けられるほど甘い世界ではありません。

以下では、大きく儲けようと思った方がやりがちな「あるある失敗」を3つ
解説します。


1.個別株投資をやってしまう。

どの株が大きく儲けられるんだ?

個別株投資というのは、たとえばトヨタ自動車(7203)や三菱商事(8058)などの個別の株を買って利益をあげようとする投資です。通常「株式投資」というときはこれを指す場合が多いですね。

ただ投資初心者のかたには、個別株投資はおすすめしません。なぜなら個別株投資は、大きく儲かることもありますが、大きく損をすることもあるからです。

たとえば個別株のチャートをヤフーファイナンスで見ると、1年で株価が倍になってる銘柄はたくさんあります。これを見て「よし俺も!」と思って、個別株にどーんと一括投資してしまう。株価が倍になることを夢見るわけです。でもこういう場合ほとんどうまくいきません。

わたしも何度も経験あります。この銘柄は大丈夫だろうと思って買ったら、その瞬間から一気に2割ぐらい下落。そのまま低空飛行を続けて一ヶ月。いよいよしびれを切らして損切り(含み損を解消するために売る)をするのですが、

なんとそこから急上昇!。

「あーあ」と思っても後の祭り。結局「短期で大きく儲けたい!」というメンタルが、一貫性のない投資行動につながって損をしてしまうんですね。まさに「投資はメンタルが9割」なんです。

もう一度言いますが、株式投資で「短期で大きく儲ける」ことはできません。仮にできたとしても、それはいわゆる「ビギナーズラック」というもので、再現性のある方法ではありません。投資でだいじなのは

「儲けることよりも、損をしないこと」

です。損をしなければ、株式投資の世界では多くの人達は損をしていますから(笑)、必然的にあなたの利益はどんどん積み上がっていきます。そして損をしない投資の代表が、インデックス投資です。

インデックス投資で分散投資をし、それを長期間持てば市場平均のリターン程度は確実に得ることができます。

仮に世界を大災害が襲い(コロナショックのようなものですね)、市場全体が大暴落したとしても、市場平均的にマイナスになるだけで、個別株投資のような致命的なマイナスにはならないです。そしてここが不思議なのですが、みんなが負けていたら、

「自分ひとりが負けてるんじゃないんだ!」

ということで、メンタルを強く持てます。すると前を向けるんですね。これは30年近く投資をやってきた私が発見した「投資メンタルあるある」なんです。

ということで、個別株投資はやめておきましょう。

2.信用取引をやってしまう。

信用取引・・・大丈夫ですか?

結論を言いますと、初心者のかたは信用取引をやってはいけません。

信用取引というのは、証券会社にあずけたお金(現金)のだいたい3倍くらいの金額の取引ができるという制度です。たとえば100万円を証券会社の口座に入れたら、300万円の取引をすることができるというものです。

ということは、本来買える株式数の3倍の株式数を買えることになり、株価が大きく上がれば3倍の利益をあげることができますから、「やったー!ウハウハだぜ!」ということになります。

でもね。

逆もまた真なりです。信用取引をして株価が大きく下がれば、損も3倍です。ということは、担保にいれた100万円を振り切って損が出る可能性もあり、その場合は追い証(おいしょう)といって証券会社にお金を追加で入れなければならなくなります。

これでは何のために株式投資をしているのかわからないですよね。信用取引というのは、結局借金をして投資をしていることとおなじです。借金をして投資をすることくらいハイリスクなことはないでしょう。

重ねて言いますが、投資でだいじなことは

損をしないこと

です。損をしなければ、あなたは投資家としてどんどん上位に上がっていきます。世界最高の投資家であるウォーレン・バフェットさんの言葉を引用しましょう。

「投資で大事なルールは2つある。
ルール1:損をしないこと。
ルール2:ルール1を厳守すること。」

バフェットさんは信用取引はしないことで有名です。信用取引をしなくてもあそこまでの財産を築くことができるというのも、私達を勇気づけてくれますね。ということで、株式投資において、信用取引はやらないと決めましょう。

3.チャート分析をしてしまう。

チャート分析をすれば儲かる?

「短期で大きく儲けたい」と思ってしまうのは、チャートをみて株式投資をしてしまうからだと私は思っています。しかし、結論を言いますと、

チャート分析に何の意味もない

です(利益に影響はない)。チャート分析をどんなにやっても利益をあげられないです。

かくいう私も、むかしはチャート分析をしていた人間でした。曰く、「この銘柄はゴールデンクロスがでてるから、今がチャンスだ!」と考えるわけです。

でもね。

チャートというのは、過去にその動きをしたというだけで、ほかに何の意味もありません。過去はそういう動きをしたというだけ。あす以降の未来について、まったく何も示してくれていません。

どんなに移動平均線MACD(マックディー)をしらべようが、サイコロジカルラインがどーのとか、ゴールデンクロスがでているからどーのとか、そんなこととはまったく関係なしに株価は上下します。

ゴールデンクロスが出ているから株価が上昇するというなら、投資はめちゃくちゃ簡単です。ゴールデンクロスさえ探して買えば、投資家は全員利益がでるはずです。でも株式投資で利益を出してる人は2~3割というデータがあります。

コロナショックのとき、ほとんどの株価は一時的に大きく下落しました。その中にゴールデンクロスの銘柄も山ほどあったと思います。要するにイレギュラーなことが起きれば、すべてをのみこんで株価は暴落します。

しかしコロナ後株価は回復し、2024年1月現在、NYダウは高値を更新し、日経平均株価もバブル後の新高値を叩き出しています。これはひとえに

「この世が資本主義だったからだ」

と私は理解しています。間違っても「チャートがこうだったから高値を更新した」というのではないです。

心配しなくても資本主義であるかぎり、株価は上昇していく。それは人間の欲望が果てしないものであり、その欲望を実現するために技術革新は際限なく続いていくからです。

ということは、わたしたちは「オルカン」でも「S&P500」でも「先進国投資信託」でもなんでもいいので、インデックス投信を買っておけば、だいたい負けないということです(大きく勝つことはありませんが)。

とまあ、偉そうに書きましたが、ここまでに到達するのにワタシは30年近くかかっているんです。

20年ぐらい前だったでしょうか、内藤忍さんの著書を読んでいたにもかかわらず、投資信託を一切買わなかった私をぶん殴りたい気持ちです(笑)。あのとき私は個別株投資に熱中していて、

「投信なんてリターン低いものなんか買ってられるかよ!」

なんて息巻いてました。今思えば、ほんとうにあほでした。あのとき、内藤さんの言葉を信じて投信を買っておけばよかったのに・・・と今更ながらに後悔100倍です。

ということで、ここをお読みのみなさんは、私のような間違いをしないでくださいね。最後にまとめとしては、

1.個別株投資をしない!
2.信用取引はしない!
3.チャート分析はしない!

以上です。そしてあせらず、騒がず、インデックス投資でゆっくりお金持ちになりましょう!。ではまた。


免責事項
読者のみなさまが、このnoteの情報を元に取った行動の結果について、筆者は一切の責任を負いませんので、ご了承ください。筆者は正確性・妥当性等につきましては細心の注意を払っておりますが、その保証をするものではありません。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?