ホールデン・ビタミン・コールフィールド

キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)を読んだときの衝撃は今でも忘れない…

ホールデン・ビタミン・コールフィールド

キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)を読んだときの衝撃は今でも忘れない。この小説は僕のために書かれた小説だとさえ思ったくらいだ。 40過ぎのおっさんがキャッチャー・イン・ザ・ライなんという小説に未だにハマっているなんて正気の沙汰ではないことは認めるよ。

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今回はライ麦畑でつかまえての中で僕が気に入っているシーンを紹介しよう。 この物語の初日の夜、主人公のホールデンがホテルのバーで礼儀知らずの田舎娘3人と別れた後、少し離れた場所にある「アーニーズ」というナイトクラブに行って酒を飲むシーンがある。 ホテルのバーでは未成年だったためアルコールを飲めなかったホールデンだが、このアーニーズでは未成年でもアルコールが飲めるということでわざわざ行ったわけだ。 そこでホールデンの鋭い人間観察が行われるのだけど、中でも隣の席にいるカップル

    • キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)の魅力について語る

      僕は「キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)」という小説が大好きだ。もう何回読んだか分からない。一体何が僕をここまで惹きつけるのだろう。 僕がこの小説を初めて読んだのは2010年6月だ。 最初は野崎孝氏の翻訳である「ライ麦畑でつかまえて」を読み、そのすぐ後に村上春樹氏の翻訳である「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読んだ。 この小説は主人公のホールデン・コールフィールドが誰かである「君」に対して語りかける形式の一人称視点で、文体は口語調となっている。 そし

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