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嘘は真実をこえる

嘘は付きたく無いと誰しも思っている。舌を抜かれたり、泥棒の始まりだと言われたりロクな事がないが、つい付いてしまう。
社会では嘘も方便と言われ、嘘の方が関係が上手く行く場合があり、本音を言って相手の神経を逆撫でする事はない。

そもそも嘘は人間の特技であり、繁華街に行くと「社長さん」が飛び交っていて、だれも「私は平社員です」等と本当の身分を明かす律儀な人はいない。それどころか平気で詐称をしていて、まさに天下を取っている。

人間が嘘を付くのは、本心が有るからだ。本心と脳による言動の差が嘘である。事実でなくても、本人が本心から信じているのであれば、嘘ではない。AIと同じで、インプットが間違えているだけなのだ。
つまり本心は魂であり、脳とタッグを組む心による言動の違いが大きい程、統合失調になり、さまざまな葛藤を抱えて病気になる。
詐欺師が病気にならないのは、本心が腐っていて、言動と一致しているからだ。

しかし今は真実である魂を超えて嘘が蔓延っている。
フェイクは、事実よりも奇になり、多くの人が信じている。
信じる人にとっては真実なのだ。
SNSも真実を超えて、自己顕示欲による「社長さん」になりたがり、欲は留まるところを知らない。

ファンダムな現象は、努力の積み重ねを得ずして、スターを作り上げていき、誰もが憧れを持って目指して、嘘が渦巻いているが、やがて人間は嘘を付く必要のない、真実と嘘の融合の日を迎えるだろう。
今からは少なくとも自分のことで、本心を傷つける嘘はやめよう。



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