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スローシャッターで撮る夜景撮影

もうじき12月。色んな場所でイルミネーションも始まってますし、日の入りも早いですから夜景スポットもお手軽に楽しめるのでは?
ということで、夜景撮影をきれいに撮る工夫として、スローシャッターのお話です。

まず、カメラ以外に私が今回持っていった機材を書いておきます。
・三脚
・NDフィルター

被写体となる夜景は当然ながら暗いので三脚で撮るほうがいいと思います。
ISO感度を上げてシャッター速度を稼いでもいいのですが、上げすぎるとノイズが増えてしまいます。
今回の作例では
ISO:100
絞り:f8
シャッター速度:30秒
減光:ND32
で撮影しています。
それに夜景撮影はスローシャッターで撮ることでいろんな効果もプラスできます。(後述)

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NDフィルター=減光フィルターはカメラの取り込む光を減らす役割があります。
減光率が固定式のものもありますが、何枚も用意する必要がありますので、
可変NDという回転させることで無段階に減光を変化できるものがオススメです。
そして、この手のフィルターは高品質なものになれば数万円するものが多いのですが、最近では安価でそこそこ使えるものも増えています。
写真のK&Fさんのものなどは5〜6000円程度ですが、よほどシビアなこと(若干の色ムラなど)を追求しない限り使えると思います。

さて、ではなぜ暗い夜景をさらに暗くするのかという話になるのですが、
まずは作例

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NDフィルターを使わず、ISOもあげなければ(ISO 100)、
シャッター速度は5秒などとなることもあり、それでも十分にスローシャッターなのですが…(三脚が必要)
例えばこの作例の場合
絞り優先モードで
ISO:100
絞り:f8
シャッター速度:1~5秒くらい
です。
しかし、この観覧車の写真、光が少し左右にぶれているだけで、インパクトに欠けますよね?
そこで可変NDを装着し、最大の減光(この場合ND32)とすると、シャッター速度は30秒になりました。
そうして撮影すると…

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こういう感じになります。
スローシャッターによって観覧車が光の円を描いてインパクトのある写真になりました。
それ以外にも、

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海に映ったポートタワーや建物の明かり。
実際には海面には波があり、もっととぎれとぎれの反射となっていたのですが、
スローシャッターにすることによって滑らかな反射となっています。
タイトル画像も同様の撮影方法で撮りました。

最後に、もう一つ。
スローシャッターで撮影する場合、シャッターを押し込む瞬間にカメラがぶれてしまうことが多くあります。
それを防ぐために、セルフタイマー2秒を設定してシャッターを押し込む瞬間のブレを無くすのがおすすめです。(もちろん、リモコンやレリーズといった機材を使えるならばそちらがオススメです)

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