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茂木先生、そりゃないよ……。

さて、話題の #Clubhouse 。私もここ数日、出入りして感触をつかんでいるところですが、脳科学者・茂木健一郎さんも体験されたようです。

その感想をブログで綴ってらっしゃいました。

タイトルは「Clubhouse、日本の盛り上がり方の「イヤな感じ」と、英語の本家の実態がかけ離れている」というもの。詳しくは、上のリンクをクリックして本文を読んでいただきたいのですが、

日本だと、「インフルエンサー」のひとたちが、「おれたちゆるくしゃべるからさあ、お前らきけよ~」みたいな感じだったり、まだ招待制で一部の人しか入れてないから、入ったこととか、フォロワーを自慢してマウントするみたいな感じになっている
だけど、本家の方はイシューベースで、偉いとか有名とか関係ないでガチにいろいろなクラブがあってやっていた(笑)。《中略》本当に細かく哲学とか経済とか仮想通貨とかのクラブがあって、何個かちょっと聞いてみたけどフラットにしゃべっていた。いい感じだった。

と語っておられます。

要約すると、「日本はインフルエンサーがウエーイとやっていてイヤな感じだけど、本家(英語圏)では人々がフラットに社会問題などについて語り合っていて素晴らしい」というご意見でした。普段は敬愛している茂木先生ですが、これにはどうしても反論させていただきたい。

茂木先生、どこ見てるんですか!!!!!!!

#Clubhouse の中にはいろんなトークルームが立ち上がっているのですが、この中に「どうやって政治、ソーシャルセクターの話をclubhouseに増やすか話したい」というトークルームが立ち上がっていて、昨晩の22時から始まって、この記事を書いている19時現在でもまだ続いています。

NO YOUTH NO JAPAN」という、U-30世代に政治や社会のことにもっと関心を持ってもらおうと活動している学生たちが中心になって、夜通し語り合い、そこに現役の国会議員や自治体の首長などが集い、真剣に議論を繰り広げているんです。そこに一般の参加者が指名を受けてスピーカーとなり、自分の意見を述べたり、政治家に質問したり。その様子を、常時数百人のユーザーが聴いているんです。私も時間を見つけては可能なかぎりこのトークルームに参加するようにしていますが、もう彼らの頑張りを見ていると涙が出そうです。

それを、どれくらいの時間を費やしたのかは定かではないけれど、チラッと覗いただけで、「インフルエンサーだ、イエーイ、ゆるく話すぜ、みたいな日本」とまとめられてしまうのはすごく悔しい。茂木先生には、ぜひ彼らの頑張りを知ってほしいですよ。

たしかに、昨日あたりから芸能人の参入も相次ぎ、茂木先生が指摘する「イエーイ」的な雰囲気が色濃いことは否めません。だけど、そもそもサービスが始まってから1年近くが経とうとする英語圏とまだ流行の兆しを見せてから数日しか経っていない日本を比べること自体がフェアじゃないし、そんな日本でもこれだけ有意義なコミュニティが生まれ、熱のこもった議論が生まれていることにこそ目を向けてほしいです。

大好きな茂木先生だからこそ、今回のような冷笑主義に寄りかからず、本家譲りの議論の場を生み出している若者たちにエールを送っていただきたかったです。

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