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「自粛警察」を生み出した犯人を、私は知っている。

今週、ネットで最もバズった言葉は「自粛警察」かもしれない。

自粛警察とは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために緊急事態宣言が出され、外出自粛が要請されているなか、外出をしている人々に対して監視の目を光らせ、ネット上や現実において批判や攻撃を加える人々のことだ。

実際にどんな行為が行われているのだろうか。

徳島県はゴールデンウィークを前にして、高速道路のインターチェンジや観光施設などに数十人の県職員を張りつかせ、双眼鏡を使うなどして県外ナンバーの車をチェックさせていた。

これは自治体による行為だが、“私刑”も横行している。ルールを守って営業している飲食店に嫌がらせの張り紙がなされたり、窓ガラスが割られたり。また、検査で陽性と判明したものの、高速バスで東京・山梨間を往復していた女性について報道されると、ネット上で「テロリスト」「殺人者」といったコメントが相次いだ上、彼女の個人情報がネット上に晒されることとなった。

アルピニストの野口健氏も、感染の疑いがある男性が登山中に遭難し、救助されたニュースを受け、「GW中に更なる遭難が発生する可能性大。その時には名前の公表も検討すべき」とツイートするなど、著名人の中にもみずから「自粛警察」に名乗りを上げる人がいる。

これに対して、今週あたりから「さすがにやりすぎでは」「正義の暴走だ」などといった声が聞かれ始め、Twitterでもトレンドワード入りしていたほどだ。今度は「自粛警察」を取り締まる「“自粛警察”警察」まで生まれそうな勢いだ。

ところで、この「自粛警察」は、いったいどこから湧き出てきたのだろう。私は、こうした“正義マン”を誰が生み出したのか知っている。その真犯人のことは、みなさんもよく知っているはずだ。

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