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私たちは話題にすべき「お金配りおじさん」を間違えていないだろうか。

昨日、Twitterを見ていたら、「お金配りおじさん」というトレンドワードがあったので何だろうとクリックしてみると、ZOZO創業者である前澤優作さんが「お金配りおじさん」を商標出願したということだった。

そういえば、つい先日も1000人に10万円が当たるキャンペーンをやっていた気がする。これまで総額23億円ものお金をTwitterを通じてバラまいているのだから、たしかに「お金配りおじさん」と名乗っても良さそうなものだ。

ところが、こうした行為にあからさまな嫌悪感を示す人も決して少なくない。たとえば、こちらの方も。

デヴィ夫人も指摘しているように、高度な医療技術の発展に寄与するような寄付はもちろん尊いものだ。だが、前澤氏がずっと続けている庶民の暮らしを下支えする寄付だって、同様に尊いものだと思う。たしかに両者に「大きな違い」はあるけれど、どちらも大切なもので、優劣をつけるようなものではないはずだ。

だが、デヴィ夫人のように感じている方は決して少なくないようで、先日はこんな記事も出ていた。

《お金でしか繋ぎ止めれない人望のなさ。可哀想な人だ》
《この人からお金取ったら何が残るんだろ》
《ものすごく惨めな気持ちになってきたので、フォローも止めました》

といった声も上がっているようだが、お金で人々の歓心を買おうとするその手法に抵抗を感じる方が多いのかもしれない。でも、それこそ「やらない善より、やる偽善」という言葉もあるように、前澤さんの寄付によって救われたという方は多く存在するだろうし、そもそも他人のお金の使い道にケチをつけること自体、あまり品性のある行為だとは思えない。

というわけで、私自身はこの少々やんちゃな「お金配りおじさん」を批判する気持ちは毛頭ない。むしろ、私が気になっているのは別の「お金配りおじさん」たちのことだ。

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