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紀伊半島旅行記 産田神社
三重県熊野市有馬町に佇む産田神社は、弥生時代に遡る由緒ある神社です。ここでは、創造神話に登場する伊弉冉尊(イザナミノミコト)と、その子である火の神、軻遇突智神(カグツチノミコト)が祀られています。
伊弉冉尊が眠る「花の窟」と対をなすこの地は、軻遇突智神を生んだことで亡くなった伊弉冉尊を悼む場所として、また神々が息づいた古郷として、訪れる者に深い感銘を与えます。
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本殿は、鬱蒼とした木々に囲まれた神聖な空間にあります。左右両脇には、岩石を並べた矩形の敷石が配置されており、これらは社頭看板で「ひもろぎ(神籬)」と紹介されています。ひもろぎは、神が宿るとされる聖域を示す重要な象徴であり、訪れる者に神秘的な印象を与えます。
産田川の対岸には、かつて49年間にわたり学びの場として栄えた熊野工業高等専門学校がありました。
1962年(昭和37年)に開校し、2000年(平成12年)には近畿大学工業高等専門学校へと校名を変更。
2011年(平成23年)に三重県名張市へ移転するまで、多くの学生が知識と技術を磨いたことで知られています。
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今はグランドだけが残っている
今では、かつての学舎があった場所にはグランドが広がり、静かな時間が流れています。
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現代の技術が象徴されるように、ソーラーパネルが無機質に並んでいます。かつての賑わいとは異なる、新たな時代を感じさせる光景です。
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かつては大勢の学生が歩いていた
JR有井駅から産田神社へと続く参道が見えます。
かつては多くの学生がこの道を歩いていたことでしょう。
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