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紀伊半島旅行記

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紀伊半島の魅力をまとめてみました。
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#熊野

紀伊半島旅行記 磐座信仰 日与加良大明神を訪ねて

神木(こうのぎ)は三重県南牟婁郡御浜町にある、平安時代中期に京都大原三千院からやって来た原家の祖先によって氏神として祀られた場所です。 神木(こうのぎ)には原地神社、原の宮、西の宮、宇城の宮、辻の宮などの祠があり、明見山には北斗七星が祀られています。 また、木和田地区には日与加久良大明神と呼ばれる磐座信仰の場所があります。 大昔は神木(こうのぎ)の集落も海で入り江になっていたといわています。 そんな大昔のあるとき、大津波に襲われ妙見山のかくれ谷まで逃れ、そこで舟を作り帆を

紀伊半島旅行記 花の窟神社

今回は、三重県熊野市の花の窟神社ついて記事を書きました。 自然物を御神体とする神社は日本でも珍しく、古代から続く信仰形式が見てとれます。 創建は不詳ですが、日本書紀にも記載があり、日本最古の神社の1つとして崇められています。 ご神体は、巨岩の麓にある「ほと穴」と呼ばれる高さ6メートル、幅2.5メートル、深さ50センチメートルほどの大きな窪みがある岩陰で、伊弉冉尊の葬地とされています。 社殿は存在せず、高さ約45メートルもの巨岩である磐座(いわくら)を御神体としています。磐