マガジンのカバー画像

紀伊半島旅行記

18
紀伊半島の魅力をまとめてみました。
運営しているクリエイター

#熊野古道伊勢路

紀伊半島旅行記 花の窟神社

今回は、三重県熊野市の花の窟神社ついて記事を書きました。 自然物を御神体とする神社は日本でも珍しく、古代から続く信仰形式が見てとれます。 創建は不詳ですが、日本書紀にも記載があり、日本最古の神社の1つとして崇められています。 ご神体は、巨岩の麓にある「ほと穴」と呼ばれる高さ6メートル、幅2.5メートル、深さ50センチメートルほどの大きな窪みがある岩陰で、伊弉冉尊の葬地とされています。 社殿は存在せず、高さ約45メートルもの巨岩である磐座(いわくら)を御神体としています。磐

紀伊半島旅行記 奇岩 鬼ヶ城

場所:三重県熊野市木本町 特徴 国の名勝・天然記念物に指定された海岸景勝地で、波の侵食や地震による隆起、風化によって生じた凝灰岩の大岩壁です。長さ約1kmの間に大小無数の洞窟が階段状に連なり、海食洞が特徴的な奇岩奇勝として知られています。 鬼ヶ城は、伊勢志摩から続くリアス式海岸の最南端に位置し、その景色は圧巻です。 2004年にはユネスコの世界遺産に登録され、国内外から注目を浴びています。 鬼ヶ城内には「千畳敷」と呼ばれる大洞窟があり、上下段に分かれており、高さは約15メ

紀伊半島旅行記 熊野古道風伝峠(車で旅する)

何十年ぶりにこの道を通るのだろうか。 かつて国道311号線として賑わい、多くの旅人たちが行き交った風伝峠は、1990年の新しいトンネルの開通に伴い、静かな県道へと姿を変えました。 今回の旅では、熊野市紀和町西山方面から峠を越える冒険に出ました。 かつてはバスや物流トラックが往来し、道を譲り合う光景が日常だった風伝峠の道路も、今は時の流れにより自然に回帰しつつあります。 木々が道を覆い始め、車が触れないよう慎重に進む必要があります。 この道を旅する際は、十分な注意と個人の判断