令和5年度重要判例解説が刊行されました

ジュリスト臨時増刊・令和5年度重要判例解説が公刊され、拙稿「勾留理由開示に対する特別抗告の可否(最決令和5年5月8日判時2580=2581号232頁)」が掲載されました。解釈論上の議論が華やかに展開されている問題ではありませんし、近接する論点をめぐる裁判例に照らして特に目新しい判断をしているわけでもありませんが、勾留理由開示制度の意義や位置づけを論じる上で留意すべき最高裁判例だと思われます。ご批判いただければ幸いです。

原稿をご依頼いただいた時点では裁判所Webサイトに掲載されている決定文以外に情報がなく、特別抗告の理由となった具体的な事実関係などがわかりませんでした。そのため、勾留理由開示の実務における第一人者である戸舘圭之弁護士(第二東京弁護士会)にお願いして、この事件を弁護人として担当された林康碩弁護士(札幌弁護士会)をご紹介いただき、事案の詳細などについてご教示いただきました。文末の謝辞では林先生のお名前のみを掲げていますが、あらためて、林先生・戸舘先生のお二人にお礼を申し上げます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?