きまぐれ日記『お風呂でフェードイン(22/02/14)』
昨今のサウナブームに違わず、僕もサウナが好きだ。とはいえ、僕は寒い地域の出身であることもあってか、もともと温泉とか銭湯施設が好きだったので、そこにプラスしてサウナの魅力を知った、というような感覚だ。
しかし、今年に入ってからオミクロン株の流行が本格化してきて、もっぱら僕も引きこもっている。特に2月に入ってからは近所のスーパーより遠くに行っていない(それも数回だけ)。
久々にサウナにでも行きたいな、と思ったけども、まだまだ油断はできない。そこで、自宅の浴槽にお湯を張ることにした。僕は普段の入浴はシャワーで済ませているので、浴槽はたまにしか使わない。お風呂用洗剤とスポンジで浴槽をピカピカにしてから、少し熱めな42℃でお湯張りを開始した。
お湯が溜まるのを待っている間に部屋を片付けたりしていると、ふと先日買い替えたKindleのことを思い出した。それまで使っていた古いKindleから進化した点として、完全防水に対応しているのだ。自宅ではゆっくりお風呂に入らない人間だから関係ないか……と思ってあまり気に留めていなかったけど、ちょうどいい機会なので浴室内に持ち込んでみよう。
髪と身体を洗い、買ったことも忘れていたような入浴剤を浴槽に入れて、お湯に浸かる。程よく身体の冷えが取れてきたところで、おもむろにKindleを起動し、読書を開始する。
あれっ。
これ、めっちゃいいぞ……。
静かな浴室内には僕とお湯とKindleしか存在せず、LINEなどに邪魔されることもなく、読書にめちゃくちゃ集中できる。スマートフォンと違って頻繁に画面をタッチするわけでもないので、水滴が画面について誤作動するようなこともない。折り曲げた脚にKindleを持った腕を乗せるような感じで読むから腕も疲れない。Kindle本体に内蔵されたバックライトのおかげで、やや薄暗い浴室の照明でも問題なしだ。紙と違って、ふやけないし。防水機能が重宝されるのも納得ですわ。
短編小説を2本ほど読み終えたあたりで身体がぽっかぽかになったので、3~40分ほどで上がってしまったけど、これは本当に良い。お湯をぬるめにしたら、もしかしたら文庫本1冊くらいいけちゃうかも。
そして、防水Kindleの優れたポイントはもうひとつ。物理ボタンは下部の電源ボタンひとつだけで、おまけに画面をタッチしてもスリープが解除されないのだ。これがどういうことかというと、めちゃくちゃタオルで拭きやすいのである。画面と筐体の段差が無くなっているデザインも、それに一役買っている。
しかもワイヤレス充電に対応しているので、もしUSB端子にわずかな水滴が残っていたとしても安全に充電できる。あらかた拭いたKindle本体を、充電器にポンと乗せるだけでOKなのだ。
良すぎ~~~~~!!!
前にサウナの中でハードカバーの単行本を読んでいるカスを見かけた時は水風呂に突き落としてやろうかと思ったけど、入浴と読書の親和性の高さ自体は認めざるを得ない。静かな一人風呂なら尚更だ。
もし、将来めちゃくちゃ大きな家を建てたなら、広い風呂とサウナ室を作り、そこでしこたま電子書籍を読みまくってやろう。
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