自分で刺繍生地を用意する時、必要な刺繍生地の計算方法
■図案がある場合
1. 図案から、作品全体の目数を数える(計算する)
●図案の「マス目」で数える場合
全体22マス×図は1マス2目=44目
作品全体⇒縦44目・横44目
●「案内線」から数える場合
案内線11個×案内線1つは4目=44目
作品全体⇒縦44目・横44目
2. 作品全体の目数を、使用する刺繍生地 [1cmあたりの目数] で、割る
●刺繍生地20ct・1cmあたり8目
作品44目÷8目=仕上がりサイズ 5.5cm
●刺繍生地25ct・1cmあたり10目
作品44目÷10目=仕上がりサイズ 4.4cm
●刺繍生地28ct・1cmあたり11目
作品44目÷11目=仕上がりサイズ4.0cm
●刺繍生地32ct・1cmあたり12.4目~12.6目
作品44目÷12.4~12.6目=仕上がりサイズ3.54cm~3.49cm
注意!
仕上がりサイズは、あくまでも目安です。
刺繍生地は、水通し後、縮むものが多いです。
また刺繍生地の縦横比が異なるものもあります。
図案通りに刺したとしても、完成品と、計算上の仕上がりサイズが、異なることがあります。
3. 作品の周囲の生地の大きさを決める
作品の周囲は、3.0~5.0cmを目安とします。
●Blanket.Sで仕上げる場合
Blanket.Sを、生地端ギリギリに刺す感じでも大丈夫な場合は、作品の周囲を3.0cmにしても、刺すことができます。
周囲の生地の残りは多めになりますが、生地に余裕をもたせて刺したい・刺し易い方がよい場合は、作品の周囲は4.0~5.0cmがおススメです。
●Lacy Edgeで仕上げる場合
織り糸を抜くため、作品の周囲が4.0cmだと、少し不安定さがあります。
4.0cmでも、制作できないことはありませんが、作品の周囲は4.5cm~5.0cmあると安心です。
周囲の生地は、0.5cm~1.0cmあるかないか、ほんの少しの差ですが、刺し易さが変わります。
■図案購入前(まだ図案がない)
作ってみたい作品があるけれど、持っている刺繍生地で、作ることができるのか・・・図案購入前に、必要な刺繍生地の大きさを知りたい時など。
たとえば・・・
●作品の仕上がりサイズ「25.0cm×50.0cm」
●使用した刺繍生地「28ct」 と表示されていた場合
水通し後の縮みを考慮すると、完成品≠1cmあたり11目とは限らないのですが、縮率は不明なため、ここでは縮みを考慮しないで、計算します。
刺繍生地28ctは、1cmあたり11目。
作品の大きさ・25.0cm×1cmあたり11目=275目
作品の大きさ・50.0cm×1cmあたり11目=550目
作品全体の目数 ⇒ おおよそ「275目×550目」と推測できる。
刺繍生地28ct→刺繍生地25ct・1cmあたり10目で制作したい場合
作品全体の目数275目÷10目=仕上がりサイズ27.5cm
作品全体の目数550目÷10目=仕上がりサイズ55.0cm
そしてBlanket.S仕上げで、周囲の生地を4.0cmとする場合
作品の大きさ27.5cm+周囲4.0cm+4.0cm=35.5cm
作品の大きさ55.0cm+周囲4.0cm+4.0cm=63.0cm
そして刺繡生地の縮率を考慮すると、さらに+1.0cmとして、用意する刺繍生地の大きさは、
おおよそ37.0cm×64.0cmあれば、制作可能となります。
たぶん・・・計算に、間違いはないと思うのですが・・・おっちょこちょいなところがあるので、合っているのか、ちょっと心配(^^;)
お気づきの点・ご不明な点等ございましたら、ご連絡ください。