和田彩花さんが卒業する


2019年6月19日、和田彩花さんがアンジュルムを卒業する。

和田彩花さん(あやちょ)は2009年にスマイレージを結成して10年、グループはアンジュルムに名前を変えて、あやちょは24歳になった。

まだ24歳、でも、もう24歳。

ハロー!プロジェクトのアイドルは25歳が定年と言われている。あやちょはそんなことないって言ってたけど。実際みんな25歳前後で卒業していく。

一年くらい前、あやちょが卒業発表をした時、正直  あやちょでも卒業しちゃうんだ…。 と思った。あやちょなら、あやちょだけは、という思いが強かったのかもしれない。アンジュルムのまんま、大人になって、アンジュルムのまんま、いろんなあやちょを見せてくれると思っていた。

あやちょに自分を重ねていたのかもしれない。

歳は1つ下だけど誕生日が同じだった。あやちょが仏像に傾倒する頃、私は仏教の勉強をしていた。強い人になりたいと思っていた。ステレオタイプの女性の幸せだけが、幸せじゃないって気付いた。

あやちょは大学院に進んだ。その頃、私はなんとなく内定が決まった会社でなんとなく働いていていた。大学院に行きたかった。でもお金がなかったし、大学院を出たところで、就職できるかわからないと思っていた。女の子が大学院に行っても って色々な人に言われた。悔しかったけど就職した。

あやちょは学びが仕事になっていた。本を書いたり、美術館で講演したり、今までよりずっと輝いて見えた。私ができなかったことを私の大好きな人がしてくれていると思った。あやちょがアイドルである限り、自分も若くいられるし、あやちょが新しい時代の女性の象徴だと思えば思うほど、私もそうであるような気がしていた。だから、アンジュルムからの卒業が悲しかった。

しかし、あやちょはアンジュルムから卒業しても、アイドルであり続けると言っていた。アイドルの文化と女性の在り方の接点を探していくと言っていた。

泣けるほど嬉しかった。アンジュルムを卒業しても、あやちょはあやちょだ。変わらないどころか、今までよりも少し、こちら側に手を伸ばしてくれているような気さえする。

女性は、一時の若さを他人に評価され、消費されていく存在ではない。私のことを花に例えてきた得意先のジジイを、会社の携帯にクソジジイと登録した。あと着拒した。超ムカつくが営業の仕事をしているとよくあることだと思う。

アイドルだって、そんな消費のされ方をするべきではない。あやちょは個人としての表現をすごく大切にしている。アンジュルムはその考え方が隅々まで行き渡っていて、強く、のびのびとしていて美しい。あやちょの育てたアンジュルムは、人間の在り方の希望そのものだと思っている。

だから、あやちょが卒業しても、アンジュルムを応援していくと思う。

卒業公演のチケット外れたけど。






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