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コモカフェプレス vol.4

【メンバー以外の方へ】コウモリを知り、親しんで頂くためには、冒頭からシリアスでディープな話題を取り上げるのもどうかと思い、冒頭では楽しめるコウモリ雑学を特集しています。noteの無料ラインには、毎回コウモリ雑学の一部のみが表示されますが、中身では世界のコウモリに関する詳しい解説や、海外のリアルなコウモリ事情等をマジメに書いています。コウモリファン、コウモリに詳しい方もお気軽にご参加を。

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皆さんのご両親、お祖父さん、お祖母さんは「蝙蝠傘(こうもりがさ)」と言いますか? 今でもそう言うのは結構ご高齢の方では? うちの親は昔から傘を蝙蝠と言っていたので、私には馴染みの言葉でしたが、若い世代は「なんでコウモリが傘なの?」と意味不明ではないでしょうか。

というわけで蝙蝠傘の詳しい由来を調べてみたら、日本の傘の歴史に関連していて興味深かったですよ。
(上の画像は菊川英仙と渓斎英泉の浮世絵。蛇の目傘を持つ江戸時代の女性)

★ 「蝙蝠傘」知ってる?


去年『ファクス深夜便 』(日本文芸家協会編)というエッセイ集を読んでいたら、作家・吉村昭氏の『物の呼び方』というエッセイが載っていました。
犬も歩けば棒に当たるじゃないけど、近年本を読んでいると脈絡なく突然コウモリの話が出てくることが多く、私の念がコウモリを呼ぶのか? (⌒-⌒; )

それによると、吉村氏が雨の日に外出から帰り、若いお手伝いさんに「玄関にある蝙蝠を乾かしておいてくれ」と言ったら、お手伝いさんの表情が変わって体が硬くなった。変だなと考えて、お手伝いさんは傘を蝙蝠と言うのを知らず、本物のコウモリと誤解したのに気づいた。傘を蝙蝠と言うのはもう古いのかと反省して、物の呼び方をチェックした… という内容でした。

最近ネットにこんなのが出ていました(画像はそのままお借りしました)

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