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日帰り、壱岐の魅力発掘旅に行って

昨日(1/17)、飛田ゼミ数人とSCBイノベーションアカデミー関係の方々で長崎県、壱岐市に日帰りで行ってきました!

私たちのゼミでは創業体験プログラムという文化祭、イベントでの模擬店を株式会社に見立て、会社経営の一連のプロセスを学ぶというプログラムを行なっております。

このプログラムでは毎年、九州各地の地方をテーマとし、その地域のモノを使って商品開発を行なっていきます。

昨年度は宮崎県小林市をテーマとして、鳥飼八幡宮で開催されたカレーフェスに出店する機会をいただき、宮崎牛を使った牛すじゴロゴロカレー、そして小林の農家さんが一から作ったフルーツシロップを使ったフルーツスカッシュジュースを販売しました。

今年度の創Pでは、長崎県壱岐市をテーマにすることになったため、今回は壱岐の魅力をたくさん見つける、そしてマーケティング支援のお話しをいただいている2つの会社さんを訪問するというのを目的として行ってきました


壱岐は、博多港からジェットフォイルで1時間ちょっとで行くことができ、福岡からのアクセスはかなりよかったです(学割で往復8000円ちょいかかるが)

壱岐に到着すると市役所職員3名の方がお迎えに来てくださっており、1日壱岐の様々なところにアテンドしていただきました。

今回の記事では1日、壱岐を周って見て自分が率直に感じたことを書こうと思う。

壱岐テレワークセンター訪問

壱岐テレワークセンター

壱岐に到着して最初に向かったのは、壱岐テレワークセンター。

この壱岐テレワークセンターは、今の時代にあった多様な働き方ができるようにということで作られたようで、中にはいくつかの会社が入っていたり、ワーキングスペースがあったり、はたまたスノーピークの製品、ポケットWi-Fi、モバイルバッテリーなどの貸出等も行っていたり、市が積極的に多様な働き方ができるように進めており、これからどうなっていくのかがすごく楽しみです。

この中のミーティングスペースで私たちはまず壱岐の現状について聞きました

壱岐市は人口26,124人、高齢化率36.75%、南北に約17km、東西に約15km、そして標高差の無い平坦な島です。自然豊かな島で、海の幸、山の幸両方を楽しめる食の宝庫でもあります。島には長崎県で2番目に広い深江田原平野があり、古代より稲作も盛んにおこなわれてきました。また、歴史も古く、魏志倭人伝に交易の中心地として登場しており、島内には弥生時代を再現した原の辻遺跡もあります。他にも壱岐は神社で有名でもあり、島には約1000以上もの神社があるそうです。

こんな魅力がたくさん詰まった壱岐ですが、現在高齢化が激しく進んでおり(日本全体の約25年先をいっているらしい)、高校を卒業した若者の約9割は島の外へと出ていってしまうそうです。

ここ数年で行政がSociety5.0を進め、島の中には光ファイバーが張り巡らされおり、島内にある2つの高校なども巻き込みながら「SDGs」をキーワードに島のみらい創りを行なっていっているようでした。子供たちに島のみらい創りについて考えてもらう機会を作っていることで、将来、Uターン、Iターンをして壱岐でなにかをやりたいという子供が少しづつではあるが増えてきているそうです。

ただまだこのような動きを始めて数年で、これを継続して続けて行くことでどのように壱岐が変わって行くのかというのがすごく楽しみです。自分が直接現地に行ってお話を聞いた感じでは、少しずつ今までやってきたことの効果が見え始め、これから継続して、そして外部からも色々な人を巻き込みながらやって行くことで、どんどん持続可能な地域へと変わって行くのではないかと感じました。

パンプラスさん訪問

続いて私たちは、壱岐牛カレーパンで有名なパンプラスさんを訪問しました。パンプラスさんは「パンとプラスαを追求する」をコンセプトとしており、今回私たちと何かできないかというお話をいただいたため訪問させていただきました。社長の大久保さんは熱いパッションを持って、目の前の利益を追求するのではなく、常に目標設定からの逆算でビジネスを行なっているとても面白い方でした。まだ具体的に何をやるのかは決まっていませんが、一緒にやることで、何か面白い新たな価値を創造できればなと思っています。

壱岐の蔵酒造株式会社さん訪問

続いて私たちは壱岐の蔵酒造さんを訪問しました。

壱岐は焼酎も有名であり、壱岐焼酎のポイントとして①麦焼酎発祥の地であること。②米麹を使用して仕込まれること。③世界に認められた焼酎であること。の3つが挙げられます。

壱岐の島の焼酎造りは16世紀頃から始まったと言われており、朝鮮半島から蒸留技術が伝わったと言われています。平戸藩の年貢がきつくなり、裏作として作っていた麦が主流となり生まれたのが日本で最初の麦焼酎だと言われて言われています。500年に渡って受け継がれてきた伝統製法と歴史的評価が認められ、平成7年にWTOのトリプル協定によって地理的表示の産地保護指定を受けています。また平成17年には日本記念日協会にて7月1日を壱岐焼酎の日として認定されており、世界ではスコッチウィスキー、コニャック、ボルドーワイン、シャンパーニュなどと同等の評価がされています。現在も小さな島の中に7蔵元あり日々、切磋琢磨しながら美味しい焼酎の追求を行っているそうです。

今回私たちが訪問した壱岐の蔵酒造株式会社さんは、1984年に当時12蔵あったうちの6蔵が一緒になり立ち上げた蔵元であり、当時では珍しく落とし込みの蔵作りをとりいれ、減圧蒸留の焼酎造りにもいち早く取り組んだそうです。蔵のある場所は別名「清水」と言われ昔から良質の水が湧き出る場所であり、使用する仕込み水は玄武岩層で磨かれた地下水を130mから汲み上げているそうです。

今回私たちは実際に会社の中を見学させていただきました。
(下の写真は見学中の様子)

今回はあまり時間がなく深くお話をお聞きすることができなかったためまた改めて訪問したいと思っています。またECサイトの販売強化や若者をターゲットとした販売戦略等にお力添えができればなとも考えています。


壱岐商業高校さん訪問

最後に私たちは壱岐商業高校さんを訪問させていただきました。

こうした地方には大学がなく、高校生たちに大学生というものを知ってもらう、そして高校生たちのロールモデルになるということでうちのゼミでは最近色々な活動を行なっています。

地方の高校などと関わる中で、僕個人としては、高校生にもっと色んな働き方、選択肢があるということを伝えられたらなと考えています。やはり自分の働き方や将来就きたい職業を考える時、自分の知っている選択肢の中からしか選べない。(例として小学生の将来の夢でスポーツ選手が多くあがるというのがあげられる)特に地方に行くとその分職業の数も少なく、どうしても選択肢を増やす機会というのがなかなかないと思うので、私たちが地方で高校生を巻き込みながら色々なことをやることで、自分でも新しくなにか創りだすことができるということを伝え、将来その地域で新たな価値を創造したいという人が少しでも増えたらいいなと思っています。(それこそアントレプレナーシップを持った人を増やしたい)

もちろん僕自身もまだまだ知らない選択肢なんて山ほどあり、色々な場所に行って、沢山の人と関わって、日々勉強しながら、死ぬまで選択肢を広め続けたいと思っています。

おわりに
今年の創Pのテーマである「壱岐」、たくさんの魅力があり1日では全然周りきることができませんでした。詰めっつめの濃い1日で気づけばもう3000字を余裕で超えてました。次は泊まりでもっとゆっくり色んなとこを見に行きたいと思います。

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