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管理職マネジメント研修のお話 神戸市!

これは、管理職向けのプロジェクトマネジメントを仕込んだ新しいDXの研修です。どこの自治体でも問題になっている、担当者がやる気になっても、管理職がDXのプロジェクトをどうしていったらいいのかわからない、そもそも進め方も・・・いや、マインドも・・・というところで私もどうしたもんかと悩んでいたところでした。

そこに、この神戸市のプロポーザルの内容を見て、これだ!ここで実験するしかない!と作り上げたのが今回の自治体PJ-DX PJマネジメント編です。

やっぱりね、課長は判断する人、担当者はやる人、だけでなくプロジェクトになったらみんなワンチームとなって取り組む体験って必要なのだと思います。これって目標に辿り着ける?とか、ここのリスクってもう少し小さくできればみんな進められるよね?何か手はないだろうかと、同じ方向を向いて進められるのが良いのです。だからこその管理職向けなのです。

チーム構成はどのように決めるか

課題を持った課長さん、特に予算要求や次年度以降なんとかしたいが、進め方を学ぶ&実際に提案書を作りたい方がターゲットです。
この研修の参加時点で、しっかりとものになれば、次に進めるところをめざしているのがポイントです。
また、参加者は、各課の担当者にも出てもらい、課長にはプロジェクトマネジメントやプロジェクトにおける観点、担当者には現場を調査する力、そして要求をチームとしてまとめていく力をつけることを目標としています。DXの検討、考え方の深掘りというところでは、別途自治体変革PJ-DXの通常版の方が難易度も低く取り組みやすいです。こちらは、管理職も巻き込むということで、難易度の設定はそれよりは高くなっています。

各回の構成はどうなのか?

「事前宿題」 > 「課長向け事前学習資料」 > 「当日の研修」 > 「宿題の攻略」 といった形で進めています。
課長には課長の観点とマネジメントを、担当者には担当者の動きと情報収集をしてもらっています。なので、研修当日は検討することも多いですが、それ以上に集まった情報や優先順位付けしたものを判断することも多いです。決断に必要な情報を集めて、判断し、決める。この一連の動作を体験しながら要求をまとめていくのです。
それぞれの各回のカリキュラムは、その日までに決めるべき内容を決めておき、それを判断・決めることができる構成にしています。

業務フロー研修もLMS(eラーニング)で実施

よくあることなのですが、業務フローがない、わかりにくいというパターンにならないよう、最低限のトレーニングとして第2回までには業務フロートレーニングもすることで、現行の課題の共有や、あるべき姿のフローの書きっぷりが一定の品質を保てるようになります。やはり、業務フローを見て課題を話す場というのは大事なものです。

期間はどのくらいで回しているの?

約3ヶ月弱でプロジェクト体験を駆け抜けていきます。この研修の場合は、本当に進めるための研修ということで、研修という名前ではありますが、考え、作り、まとめ、マネジメントすることで考えると、このぐらいの期間がちょうどいいのかもしれません。

成果はどうだったの?

既に要求を使って、参考見積もりに進めて具体的なスケジュールに落とし込んでいる部門や、この提案書を使って関連部門に説明に行く!、既にあるシステムの組み合わせで自分達で変えていく!など実装のフェーズにいくことができそうな状態です。
これは、今回はTeamsを使いながら研修と研修の間も、相談に乗ったり、必要があれば他の事例や企業の紹介をしたり、考え方で行き詰まっているようであれば、考え方を広げたりと、コンサルタント&プロジェクトマネージャーとして培ったプロジェクトの推進の知見を活かしているのと、やはり民間であれ、自治体であれ、同じ課題を伴奏して考えてくれる人がいるというのはプロジェクト推進の大きな力になることを再確認したところです。

今後のカリキュラム

神戸市で概ね良き研修カリキュラムであることが実証できたので、今年度のフィードバックを反映させてさらに身に付く、マインドを変える、そして行動を変える研修へとしていく予定です。


積極的に質問してくる課長さんや、同じ業務・リスク・目的・ゴールを見ることで要求をまとめてる間も、「え?そんなこと思ってたんだ」とか「本当の課題はここだと思うんですよね」とか「大切なのはこの3つの部分だよね」などなど会話の中から聞こえていて、あ、なんだか良いチームにだんだんなってきたなぁ。と感じたところです。たぶん、チームで作ったこの提案書は、チームの目的とやりたいが詰まっているので、実装につながっていくだろうなぁという感覚もあります。プロジェクトで進めるには、そうやってチームビルドもしていくし、膝を突き合わせて話すことも大事なのです。

終わりに、いつものようにシビックテック・ラボにお問合せください。


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