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これから「孤独」と戦う9ヶ月前の自分へ#POOLO卒業制作

こんにちは、ハルナさん。
私は9ヶ月後のあなたです。

お元気ですか?

こちらは秋めいて空気は透き通ってます。
もう少しすれば金木犀の香りが街を彩るそんな季節。
9ヶ月後の私から9ヶ月前のあなたへ伝えたいことがあって書いてます。

POOLOを卒業したよ。


食べ過ぎで少し丸みを帯びました。
髪は少し伸びて茶色になりました。
屋根裏部屋から引っ越しました。
新しい出会いがたくさんありました。
自分の軸で生きられるようになりました。
自信がついて自分らしさの「個」を大切にできるようになりました。

今のあなたとは違う大きな変化と成長を遂げています。
びっくりだよね。


今日は卒業制作として、この9ヶ月でテーマにもなった「孤独」について書きたいと思います。

EP1.成長の「孤独」は承知ずみ。

思えば今まで私は「孤独」になることをずっと恐れていたのかもしれない。

私は最上志向がすこぶる強い人間で、常に上に上にを目指してきた人間だった。

ざっと大学生活を振り返ってみる。


大学1年生:体育会系部活に所属
▶︎サークルに入らず、常に熱心な学生がいる環境を選んだ

大学2年生:部活を辞めビジネスプログラムに参加、その後インターンに所属
▶︎より高みを目指して、意識の高い同じ志を持つ学生がいる環境を選んだ

大学3年生:東証一部上場企業でインターンに所属
▶︎社会人と一緒に働ける環境を選んだ

大学4年生:POOLOに所属
▶︎余白があり、人生を豊かにすることを実現する社会人のいる環境を選んだ

自分でも驚くほど、環境がどんどん変わっている。
先へ進むために、そのフィールドを選んで挑戦する繰り返し。

自分はその度に変わる。
でもその分関わる人たちもその度に変わる。

その度に「孤独」は怖かったけど、なんとか繋ぎ止めながらやってきた。
成長することで起こる「孤独」はまだまだ自分の中では承知済みだった。


これも自分に必要な試練なのだと。


EP2.まだまだ大丈夫。私の「孤独」

4月になり、POOLOに所属しながら起業した友人の会社で働かせてもらうことになった。
今までの自分の中では一番の挑戦だった。

スーツケースを持って初めて家を出た。

居住環境を初めて大きく変えることへの「孤独」はあったが、それは乗り越えた。
(母の日は初めて直接感謝を伝えられなかったが、電話で伝えられてよかった)詳しくはこちらのnote

そこから東京を転々としながら、朝から晩まで、あれやこれやと考えて行動して、また朝起きてそんな毎日。

純粋に楽しかった。


休日のPOOLOの活動が息抜きとなって、平日は働く。
そして大好きなメンバーと働くことが何よりも自分にとって「孤独」を感じさせなかった。

追い込まれて追い込まれて、一人隅田川の河川敷で涙を流すことはあったが、そんな時は友人やPOOLOのみんなに会うことで、再び自分を肯定してもらえる、そんな時もあった。

この時の自分の中で感じた「孤独」はというと、
大学の友人に自分の悩みを相談したときに
「ごめん、もうハルナが何を言っているのかわからない、アドバイスもできない。」と言われたことがあった。

初めてだった。

いつも相談に乗ってくれていて、適切なアドバイスで救われていた人から伝えられた言葉は、一気に私を「孤独」へと導いた。

私はもう学生でも社会人でもない、私は何者なんだろう。

しょうがない、これはしょうがないんだ。
友人は悪くない。むしろこうやって思ったことをストレートに伝えてくれる大切な存在だと再認識した。

この時の私は
「まだまだ大丈夫だ」と自分に言い聞かせた。


EP3.押し寄せ始めた「孤独」

梅雨も明けた頃、会社の都合で拠点を郊外に移すことになった。

これよりももっと厳しい環境になる。
今までの追い込まれた時の自分は、周りに自分を肯定し続けてくれる人たちがいたが、もう次からはいない。

一人で戦うしかなかった。

これは自分との勝負なのだと、そんな想いで東京を旅立った。

そして周りのメンバーに必死に食らいついていく日々が始まった。
自分で自分自身をコントロールしなくてはならない。
そして常に自分の「個」について考えながら、組織への還元をし続ける使命もあった。

娯楽といえばセブンで買う「五三焼カステラ」くらい。
友人とも連絡を取らず、POOLOとも距離を取った。
ただただ目の前のことに向き合うだけ。


「孤独」を背中に感じながらも必死で食らいつく日々を過ごしていた。


EP4.「孤独」は苦しかった。

ある日、朝目覚めると、体が強く重い倦怠感に襲われた。
扇風機の風が前髪を揺らす。
それさえも嫌になるくらい。

精神状態も良くない。
何もしていないのに涙が止まらない。

私は自分をコントロールできなかったのだ。

まさか自分が?あり得ない。

ここで確信した、「もう限界だ。」

私は複雑な感情になって、この涙を一人で抱え込むのは難しかった。
おもむろに携帯を取り出すと、気づいたら母に電話かけていた。

泣きながら状況を伝える娘。
それを聞く母は一通り話を聞き終えると、「今すぐ東京に帰ってきなさい」と少し強めの口調で話した。
「今すぐなんて、無理だよ」と弱々しく返すと、
「じゃあもう勝手にしなさい!!」と電話は一方的に切られた。

優しい言葉をかけてくれると思った。どこかで期待していた。
(後日談になるが、一人でこれを乗り越えるために母なりに試練を与えてくれていたようだった)

頭を巡り巡った私の仲良い人たち。

大学の友人にはこんな状態で電話したら、すでに何を言っているのかわからないと言われているのに、混乱させてしまうと思った。
平日の昼間だったため、POOLOのみんなや社会人の友人に相談することもできなかった。


私は「孤独」になった。

誰も頼ることができず、太陽が照らした蒸し暑い街を多量の涙を流しながら歩いていた。

私には何ができるの?私は何者なの?
孤独と共に自信もなくした。「個」なんてものはなかった。


EP.5「孤独」からの脱却

このままでは良くない。
私がこの状態でここに居続けることは、会社にとっても良くない。

どんな伝えた方をしたら、どんな方法を取れば、一番良いのか。

私はそれを頭を巡り巡り考えて、東京に戻って休職することにした。
この決断を受け入れてくれた会社の仲間には感謝しかない。


そして東京に戻るとすぐにCM部の撮影があった。
主演キャストに選んでくれたおむ監督とコンテを書いてくれたさんちゃん、そしてあさとさんみさき夫婦。


すごく温かった。

私の初演技はぎこちなかったかもしれない。
それでも「ハルナいいね!」と言ってくれる些細な言葉一つ一つが物凄く嬉しくて。

私は少しずつ「孤独」への脱却と、自分にとって大切にするべき「個」を取り戻すきっかけになった。

そして「旅を忘れた私」は私にとって忘れられない大切な作品になった。

(卒業式では盛り上がってこの作品が何を伝えたいのかまでについては見れてないと思うので、私たちが全力を注いだこの作品、ぜひみなさん一人で静かな環境で見てほしい。)


後日談にはなるが、北海道でおむとさんちゃんと深夜3人で「実はあのとき〜」と、初めて当時のことを時折涙を流しながら話すことができた。

2人は真剣に聞いてくれて、おむは「自分の作品がこうやってハルナに良い影響を与えられたことが嬉しい」と、
さんちゃんは「こうやってまず話してくれること自体が嬉しい」と。

本当にあったかい人たちだ。

私はこの日を境に自分の中の「孤独」は小さくなっていた。


EP6.確立した個は「孤独」を打ち勝てる

東京で過ごすうちに私は「孤独」から脱却し、徐々に自分の声を聞くようになった。

学生や社会人といった枠にはめない、私。
周りの環境に左右されず、唯一無二の「個」を持った本当の私。

私が「個」をこだわるのには、周りと比較されない確立された「個」をこだわり続けてきたからだ。

小さい頃から比較されることに嫌悪感があった。

二個上の姉の存在がどうしても大きくて、幼少期から比較されるのが怖くて、やりたいことを諦めるしかなかったこともある。

だからこそ冒頭にも書いた自分が得意で自分らしさが活かせるフィールドを選び続けて、少しでも自分が「個」を持てる環境に身を置き続け、それを頼りに未知の世界を手探り進んできた。

だが雑踏の日々の中では、自分が限界を迎えた時は自分にあったはずの「個」いつしか消え去っていた。
自分には何ができるんだろうと自分の存在価値もわからなくなっていた。


でもそれはPOOLOの仲間たちが教えてくれた。


私が9ヶ月の活動を通じて「個」を持ち、尊重し合える人たちに出会った。
そしてその後の活動の中で、「やっぱりそれってハルナだよね」と伝えてくれる言葉が嬉しかった。

「個」を取り戻し、突き抜けることに専念できるようになったとき、
もう私は「孤独」は怖くなかった。

「個」を持つことへの自信と責任感を持てるようになったからこそ、「個」を突き抜けることは時に人を遠ざけてしまうこともあるかもしれないリスクも許容できるようになった。

それでも私は「個」を選ぶ決断をしたのだから。


もう「孤独」は怖くないんだと。


EP7.目指したその先ときっかけをくれた人たちへ

「個」を突き抜けることができるようになり、「孤独」が怖くなくなった私はPOOLOで大きな挑戦を2つ成功した。


1つはPOOLO大運動会だ。

Twitterで発信したことをきっかけにりかこが一緒にやろうと声をかけてくれた。

りかこが送ってくれたDM(勝手に載せちゃう笑)


その後まっさんも合流し、3人で13回のMTGを通じて形になった。

私のやりたいを形にしてくれるきっかけをくれた2人には感謝しかない。

どんなMTGも自然と笑顔になった。あの雰囲気は不思議と大好きだった。
本論以外にも、「夜中にラーメン食べに行きたいね」「りかこの部屋をいつ掃除するのか」だとか、「まっさんはちゃんと家に帰っているのかどうか」とか。
中身のない話をたくさん話した。

よっぽどお互い居心地が良かったのか、今でも3人のDMは他愛のない話で埋め尽くされ続けている。これからも続けるつもりだ。

そして何より、参加してくれたみんなが「楽しかった!」「POOLOで一番の思い出だよ!」と笑顔になってくれたことが全てを救ってくれた。

みんなありがとうございました。


2つ目はクラウドファンディングだ。

運動会を終えた後、金銭的に問題があった私にまさきけんが提案してくれた。
最初は冗談だと思った。
自分の信頼度が全部数字に出てくると思うと、不安もあった。

でも「ハルナだったら大丈夫、俺は絶対出す」という言葉が背中を押してくれた。

彼に関しては、第一印象があまり良くないと多くの人が受け取りやすいが、そんなことはない、あれは戦略だ。
何も考えてなさそうに見えるが、周りをよく見てくれて、必要とあれば、さっと手を差し伸べてくれる。自分を下げることで周りを上げてくれるとてつもなく良い人である。

今回も彼の本質的な部分の優しさによってそのきっかけができた。恩人まさきけん、改めてありがとう。
ただこれ以上褒めると、彼の戦略に影響が出てきそうなので、ここまでにしておく。


そしてそのクラウドファンディングも最終的には、22名の方にご支援いただき、目標金額も大きく達成することができた。

ご支援してくださった方、お声がけしてくださった方、本当に本当にありがとうございました。



EP8.拝啓 9ヶ月前の私へ

「孤独」というのは怖いかもしれない。
でも今まで以上に濃くて、でもぎゅっとしたくなるそんな未来が待ってるよ。

悩んで立ち止まって先が見えなくなったとき、どんな選択も正解だから、あなたには自分を信じて突き進んでほしい。
その選択を正解にする力があなたにはある。

そしてどうか1人で抱え込まないで。
ちゃんと苦しい、辛いと言葉にしてほしい。


何よりもあなたがこれから出会うたくさんのPOOLOの仲間へ感謝の想いを忘れないで。

ここから、始まったばかり。
あなたには最強の仲間と最高の「個」がある。



さあ風は止んだ。次はハルナが吹かせるよ。


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